2011年 07月 25日
Let's walk before they make us run. 04
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北海道の製菓メーカー・六花亭。
6月に社員の方が20名ほど、瓦礫撤去作業ボランティアにいらして、
後日に、お菓子を石巻に届けてくれました。


7/1-6に、石巻で炊き出しボランティアをしてきました。
そのレポート記事です。
なお、この記事は2011年7月6日までの話です。
被災地の情報は日々急激に変化していますので、
この記事の内容が現在の情報と異なる場合があることを最初にお断りします。


「支援物資について」

被災地への支援物資について。
とても難しい問題です。
どうすればいいのでしょうか、、、
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これは5月の写真です。
この頃は自衛隊のベースキャンプに、テント倉庫があり、
野菜、缶詰、医薬品、水、などが整理されて並んでいて、
申請書をだして、炊き出しなどの物資を受け取りに行っていました。
ここが6月に撤退しました。
宮城県で、生鮮野菜物資を受け入れているのは、石巻市だけでした。
トン単位で集まっていたのですが、暑くなり腐りやすくなっています。
巨大な冷蔵庫などはありません。
腐る前になんとかさばかないと。
石巻のボランティアセンターから宮城の他のセンターに連絡をして、
受け入れ先を探しています。
物資は事前連絡なく、いきなり送られてきます。
タマネギ30トン、カボチャ5トンとか。
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"絆"のリーダー達は、被災地ボランティアのベテランです。
神戸だけでなく、世界中の災害被災地に24時間以内にはいり、発生初動72時間で、
可能な限りの人命救助活動をして、平行しての食料支援、物資支援をしてきています。
その物資配給は、4月には終えていました。
「人間誰しもね、ずっと物をもらっていると、自分で働けなくなるんだよ。
 ご高齢の方とか働けない理由のある方は仕方ないけど、そうでない方までね。
 無計画な物資配給は、逆に人の命をたつこともあるんだよ。」
厳しい口調でした。


・お菓子プロジェクト。
ストレスの多い避難所などで、コーヒーをいれてお菓子を用意して、リラックスしていただこう。
そんな理由で、始まりました。
たとえば、みなと食堂では一日170人分の料理がでます。
そこに「お菓子をどうぞ」とずっと置いたら、一日で200以上必要になります。
そうならないように、時間と数をよく見てから、並べるようにしています。
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大街道小学校の避難所では、
「美味しい手作りクッキーが届きましたー、どうぞ召し上がってくださーい、お子さんが優先になりまーす」
と言いながら、直接手渡しで歩きました。
また、炊き出しのお手伝いにきて下さった人に、
「ちょっと休憩しましょう」
と渡したりもしています。
僕が戻った後にも、このブログで呼びかけてご賛同いただいた方から、
お菓子が毎週届いています、本当にありがとうございます。
現地スタッフが、同じように手渡ししてまわっています。
人員不足で写真を撮る余裕はありませんが、確実に届いています、
心よりお礼申し上げます。
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クラブハリエのバームクーヘン。
こちらの会社の方は、石巻で僕らが炊き出しをしている避難所に、
東京から届けにきてくれました。
あちこちの被災地をお菓子を持ってまわっているそうです。
会社の方針というよりも、社員の有志から動き始めた行動とのことでした。
もちろんこれは、「避難所の方へ」のものですが、
「炊き出ししている方もお一つどうぞ」
ということでいただきました。
染みいる美味しさでした、そうやって直接手渡されると。


7月に現地できいた話です。
避難所に日本中から「本をどうぞ」と段ボールが送られてくるそうです。
もちろんどれも善意のものですが、体育館の中には本棚はもちろん余分なスペースもありません。
避難所のすみに段ボール箱を置いて、
「ご自由にご覧下さい」
とおいています。
ここに本の詰まった重い段ボール箱がいくつも届くと、
運ぶだけで大変で、整理する人員もいません。
そして、、
「ほとんどが読まなくなった本で、最近のものじゃないんだよね。
 ありがたいんだけど、みんなが読まない本は、我々だって読まないんだよね。
 10年前の雑誌送られても、、、」

避難所にいた人々は、どんどん仮設住宅に移っています。
そうなると、送られてきたたくさんの書籍は、残されて粗大ゴミになってしまいます。
仮設住宅にも、コミュニティスペースを作ろうという動きもあり、
そこに図書スペースができればいいのですが、まだめどはたっていません(7/25現在)。
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僕のブログをご覧になった方から、
「タオルを1000枚寄贈したい」
というご連絡をいただきました。
とりあえず100枚だけ送っていただいて、リーダーに渡すと、
「牡鹿半島の作業チームで100枚使うでしょう、でも1000は多すぎます」
と言われました。
そして数枚を湊中学の避難所に持って行って聞いたところ、
「粉塵がひどいので、外に洗濯ものを干せない、室内で乾かないこともあるので、
 300枚ほどお願いします。」
と言われたので、追加を送っていただきました。
このような確認作業、対話をすることで、物資が必要な量、必要な場所に届けることができます。
でも、今後避難所から人はどんどん減っていき、仮設住宅に移っています。
人が散っていくと、大量の物資配付は今後は難しくなります。

7/1の時点で、石巻の大型スーパーは営業を再開していて、
生鮮野菜、肉、魚、牛乳、なんでも通常通り販売していました。
なので今回は、東京や仙台では何も買わずに、
不足している食材はすべて現地で購入しました。
やみくもに食材を持って行くと、営業妨害になるからです。
飲食店が再開した地域からは、炊き出しボランティアはどんどん撤退しなければいけません。
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今回、石巻に行く前にセンターの仲間と連絡を取ったところ、
「物資は本当にいらないから手ぶらできて下さい。
 欲しいのは現金。炊き出しとかの燃料代だけで1ヶ月10万円かかります」
と言われたので、プリント販売などでお預かりしたお金は、現金で寄付してきました。
皆様のご支援心よりお礼申し上げます。


今回、石巻の話を書くのに時間がかかっています。
誤解のないように現状を伝えるのが難しいのです。
ちょっと行っただけの僕が知っていることは、少なすぎるからでもあります。
情報は毎日変わります。
たとえば、ハエが大量発生していて、7/3頃、石巻では殺虫剤が入手不可能でした。
後日に、
「入荷したよ、もう殺虫剤売っているよ」
と連絡が入ったと思えば、
また後日に、
「やっぱり不足している」
と連絡があります。
センターの仲間との連絡だけでも時間差がありうまくいかない時があります。


そして、8/6で石巻での炊き出しが終了する、と先日仲間から電話がありました。
大変喜ばしいことです。
避難所から仮設住宅への移動がすすみ、
近隣の飲食店がどんどん営業開始したからです。
道路もきれいになり、表面的には復興している印象です。
でも、まだまだ郊外では手つかずの地域もあり、
市内でも仮設住宅にはまた新しいたくさんの問題があります。
このような状況で、今後どう支援をしていくのか、本当に悩ましいことです。
昨日今日ボランティアを始めたばかりの僕には、
今後どのような支援をすべきなか、難しい問題です。

・全財産流された人がたくさんいます。
・人口16万人の町で、1万人の失業者が新たに増えました。
・海岸沿いの工場地帯は、壊滅したままで、仕事は簡単には見つかりません。
・働くのが難しい高齢の方も多くいます。
・そして地域の商店は営業再開しています。
・やみくもな物資配給は、営業妨害になります。
・そして物をもらいつづけると人は働けなくなるそうです。
・でもお金がない人もいます。

今後、どのような支援をすべきなのか。
いいアイデアがあればメールで教えて下さい。

炊き出しの仕事はもうすぐなくなりますが、9月にはまた被災地に行きます。
まだまだすべき作業はあります。

(つづく)

by moonisup | 2011-07-25 20:19 | volunteer


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