2011年 07月 31日
Let's walk before they make us run. 06
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「本業は内装工事屋なんですわ、イベント絡みの。
 大工作業だけじゃなくて、色々手伝っているうちに覚えました」
誰に命令されたわけでもなくて、日本中からこんな人たちが自然に集まっています。
彼らの多くは、こんなことを言います、
「いや別にね、正義感とかね、そんなんじゃ全然ないんすよね、
 なんかこう、ほっとけないというか、見てらんないというか、
 あはは、そっすね、おせっかいなんですよ」
と、照れながら素敵な笑顔で。

5月、6月、そして7月。
のべ18日間の炊き出しボランティアをしてきました。
石巻の炊き出しは8/6で終わるので、もう炊き出し目的で行くことはありません。
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この校舎の隣が体育館で、みなと食堂となっています。
ここで「料理だけ」をしていました。
3階と4階は避難所で、整体チームなどは、そこにあがって話をきいて、施術をしています。
でも僕はここの階段を上ったことがありません。
いくつかの他の避難所を今までも見てきました。
そこでいつも、どんな顔をしていいのかわからないのです。
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僕らのリーダー・吉村誠司さんは、災害ボランティアのエキスパートで、
世界中の被災地で人命救助活動をしていました。
3月12日から岩手、宮城で活動を続けていましたが、7月30日に石巻を離れました。
新潟豪雨の支援に行くためです。
なんかこう、覚悟というか何もかもが違うのです。
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「どこの現場でも柱や壁には津波の痕跡が必ずあるので、確認すること。
 自分がいる場所がどんな場所か理解して行動するように」
何度も言われた言葉です。
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校舎の壁にツバメの巣。
小さなヒナ鳥にエサを運ぶ親鳥。
炊き出し作業が終わった後に、みんなで見上げていました。
元気に育つといいね。
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これはアメリカの友人が送ってくれた応援Tシャツ。
Thank you for your donations, I wore the T-shirt in Ishinomaki.
I will send this sticker.
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今まで僕は、ボランティアとは無縁の人生を送ってきました。
たまたま。
本当にたまたま、僕は呼ばれました。
報道と現実の大きな違いを知ってしまったのとひきかえに、
多くの仲間ができました。
そうしたらもう後戻りはできませんでした。

被災地の話は別のブログを立ち上げようと思いましたが、
ここでそのまま書き綴りました。
数人の友人から、
「行けなくてごめんね」
と言われて、それは驚きと後悔の念を生みました。
僕は、被災地に行かない人を責めていたのだろうか、
そんな写真とテキストをばらまいたのだろうか。
そんな意図は毛頭ありませんでした、こちらこそごめんなさい。

被災地に行く最大の問題は時間です。
東京から石巻だと、移動だけで一日費やします。
何日も仕事を休んだり家庭をあけられる人はまれです。
たまたま、僕にはその時間を作ることができました。
家族が応援してくれました。
撮影仕事の日程をクライアントが調整してくれました。
近しい友人たちが、僕個人用の交通費をカンパしてくれました。
チャリティーのワークショップに参加してくれた方、
チャリティープリントを購入して下さった方。
たくさんのお菓子を送ってくれた方。
ありがとう、本当にありがとう。
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石巻にいる時は、あまり考え事をしません。
作業が多くて、余裕がないからです。
東京に戻ってから、ようやく考え悩みはじめます。
幸いなことに、そんなことを相談できる仲間がいます。
そんな仲間の一人が、再び石巻に行くときいて、
パンとジャムを持って駅に見送りに行きました。
みんなによろしく、そして気をつけてね。
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石巻のボランティア仲間の一部は、一旦現場を離れて、
新潟と福島の水害現場支援に向かっています。
彼らにかけ声をかけた仲間がいます、
「オレ行けないけど、たのんます!」

"頼みます"という祈りの言葉を、何度彼らの背中にかけたことでしょう。

ある時、リーダーの一人が言いました、
「何でもします、って来てくれるのは本当にありがたいんだ、
 でもここにきたらさ、自分で判断して自分で責任もって自分で仕事見つけてもらわないと。」
学校や会社ではないのだから、先生も上司もいません。

僕はこの先、どうすべきか、まだ答えが見つかっていません。
8月は石巻行きはお休みします。
そして、約束した人たちがいるので、答えがあろうがなかろうが、
9月にはまた石巻へ向かいます。

吉村さんの行動原理はシンプルで力強いものです。
"見義不為、無勇也"

僕にはそこまでの強い意志はありません。
でも、やっぱりほっておけないのです。
しばらくは東京にいて、仕事をして家族や友人と笑って過ごすことでしょう。
東京の暑さと幸せを享受して、そしてまた9月に行く予定です。
復興支援はまだまだ長く続くことです。
今まで応援して下さったすべての方へ、心よりお礼申し上げます。
ありがとう。

2011年7月31日
関川真佐夫

by moonisup | 2011-07-31 23:09 | volunteer


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