2011年 09月 30日
The sky is blue 03
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9月6日。
石巻湊中学避難所で、はじめてお米を研ぎました。
170人分の食事を作っていた6月頃は、毎回10升ぐらい炊いていて、
その頃はまだ水が貴重で、無洗米をつかっていました。
9月の湊中学避難所には14名ほどの人がいらして、
この人数のご飯なら、お米を研いでもいいでしょうということで。
(補足:この後の台風でまた断水になった地域もありました)
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この方(写真左)は、湊中学避難所でずっと暮らしている方です。
大規模炊き出しをしていた時から、いつも料理を手伝って下さいました。
「避難所でじっとしているの嫌なのよ、身体動かしていないとおかしくなっちゃうから」
と、元気な方です。
そして8月以降、炊き出しが終わった後は自主的に、
避難所でのお昼ご飯に添えるおかず人数分を、一品作っていました。
僕らはその食材を届けて、料理のお手伝いをして、
皆さんから色々なお話しをうかがいました。

【仮設住宅について】
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・避難所にいるとお金は一切かからないけど、
 仮設に入ると家賃はないが、水道光熱費、食費がかかる
 津波で会社が流されて失職した人々は、今後の生活が不安。
・近くに商店のある場所は人気があり、
 徒歩40分内にコンビニすらない場所は不人気。
 不便な場所は抽選なしでも入れるが、車は津波で流されているので困る。
・半年の避難所暮らしでの荷物が予想以上に増えた。
 すべての仮設住宅は収納スペースが狭く、
 また屋外に物置等を設置するのは原則禁止で、収納の工夫が必要。
・1DK(1人用)、2DK(2-3人家族用)、3K(4人以上)の3種類がある。
・集会場はすべての仮設住宅に必ずある。
 ガス水道があるので、集会場でも料理はできる。
 ただし集会場の営利目的の使用は禁止。
 ボランティア団体は市役所に申請すれば独自に借りる事も可能。
・すべての仮設住宅には、家電6種がある。
 洗濯機、テレビ、電子レンジ、エアコン、炊飯器、冷蔵庫。
 他に、布団(人数分)、ほうき、人数分の食器、目覚まし時計、爪切り、裁縫道具など。
 米は10キロ(入居時のみ)
・シャワー、バスタブもあり。風呂の追い炊きはない。
・仮設住宅は、新品もあれば、使い回しもある。
 神戸など、全国での使用を考えられていて、東北だからといって、
 特別な冬装備の建築ではない。各自で冬対策が必要。
 プレハブ建築で壁が薄く、東北の長い冬を越せるのかが心配。
・何も商店がない地域だったけど、仮設住宅ができたことで、
 コンビニやラーメン屋が新設された地域もある。
・ほとんどの仮設住宅は、コンクリートでなく砂利になっていて、
 車椅子や杖での移動は大変で、また足音も響く。

(先日の台風では、雨漏りしたり浸水した仮設住宅もありました)

行く先はまだ不安ですが、それでも避難所から仮設住宅に移ることは大きな希望で、
「これでようやく始められる」
という言葉が印象的でした。

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電気のない暮らしは大変です。
この避難所ではソーラーパネルを設置しました。
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ただし1回の使用は700ワットまで。
ドライヤーなどは無理です。
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ソーラーを使った風呂。
簡易シャワーだけの避難所が多いなか、ここは浴槽も設置していました。
周りのよしずを降ろして使用します。
なお、このソーラーシステムは現在、ボランティアの新ベースに移設して使っています。
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エアコンのない夏。
ゴーヤのグリーンカーテンでしのぎました。
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ここでは、津波で海水をかぶった農地を復旧させるための、
ミミズプロジェクトを行っていました。
500kgのミミズを飼育して、農業に適した土壌を作っています。
調理後の野菜のはぎれを毎回、ミミズの土にいれて混ぜていました。
このミミズたちも里子に行ったり、引っ越しました。
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9月8日。
「ここで料理するのも、そろそろ最後だね」
と、お葛かけをご馳走になりました。
宮城の郷土料理だそうです。
片栗粉でとろみをつけた醤油汁に、野菜、豆ふ、揚げが入る汁料理。
身体が温まる美味しい味でした。
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ここ、湊中学の避難所も、9月いっぱいでの完全閉鎖が目標です。
この校舎は2階まで津波が来たので、3階4階に住んでいました。
年配の方が多く、中学校舎の階段を上り降りするのも、大変でした。

校舎の階段には、中学生達の描いたポスターや標語がまだ貼ったまま。
見ているだけで、ぶわっと泣きそうになります。

今後この校舎をどうするかは、まだ未定。
取り壊す校舎と、継続使用校舎の違いは、耐震構造建築かどうか。
古い設計の校舎は、再利用はしないとのこと。

ここにいた生徒達は、別の中学に編入して授業を受けています。
武道場2階体育館では、土曜日に部活の音が聞こえることもあります。

(つづく)

by moonisup | 2011-09-30 23:09 | volunteer


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