2011年 11月 17日
walk on the river side 04 石ノ森章太郎
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2011年11月9日。
にこまるクッキーのお手伝いを終えて、ベースに戻る時。
石巻駅で、蒸気機関車の汽笛が鳴り響いていました。
まさかと思い線路を見ると、C11が黒煙を吐き出しています!
これの試運転でした。
人の少ない午後の駅に、カメラを持った人が集まり、
お爺さん達がまぶしそうに鋼の車両を見つめていました。
なんて力強い、なんて頼もしい。
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石巻には、漫画家・石ノ森章太郎の記念館があります。
市役所前にはV3、町のあちこちにもヒーロー達がいます。
交番にはもちろんKが。

5月に石巻で炊き出しをしていた時にも、彼らを見かけたりしたのですが、
その頃は町中にまだ瓦礫が多く、倒れて泥にうまっているものもありました。
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石ノ森萬画館の前は、今まで数え切れないぐらい通っていて、ずっと寄りたいと思っていましたが、
毎回炊き出し作業で忙しくて、時間がなく、
11月になり、新ベースから見える距離なので、ようやく作業の帰りに立ち寄りました。

萬画館は川の中州にあったので、津波が直撃して、現在も休館中。
入り口は板でふさがれていて、そこには、初代・藤岡弘の応援メッセージサイン、
また全国のファンからのメッセージも書いてあります。
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駅周辺には数々のモニュメントがあり、全部を見ることはできませんが、
今回やっと、009全員と挨拶ができました。
彼らを泥から救い出して洗浄設置したボランティアさんたちに感謝。
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思えば5月、ハイエースの中に、700人分の炊き出し食材、水、
コンロ、プロパンを満載して現場を往復している時、
若いボランティアの子達が、
「石ノ森って誰?」
「さあ、アトムかいた人じゃね?」
という会話をしていて、
(、、、涙、、この子達に石巻の復興はまかせられん、オレがやる)
と、心密かに決意した次第です。
(実際、何もできませんでした、おっさんの戯言です)
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えっちゃんが寒そうに見えたので、マフラー巻いてあげようかと思ったけど、
彼女は忍者の末裔で強いから、余計なことはしませんでした。
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旧北上川に月。
石巻は美しいところです。

今まで石巻レポートをブログで書くときに、なるべく瓦礫の写真は載せないできました。
石巻イコール瓦礫、というイメージが定着するのを避けたいと思っていたからです。
カメラマンとして、被災地に貢献できることは、
きれいな石巻の写真を撮ることで、
それが観光誘致につながればと考えていました。
でも、それは僕には大変難しいことでした。
カメラではなくて、包丁を持っての活動は、写真家としては残念なことです。
でも、そう決めたことなので後悔はしていません。

瓦礫だらけの川沿いを運転しながら、いつも心のなかで口ずさんでいました
(♪バンバラバンバンバン
  バンバラバンバンバン
  バンバラバンバン、バンバラバンバン
  バンバラバンバンバン)

こんなきれいな川を津波が襲ったなんてとても信じられない気持ちです。
冷たい風のふく川沿いを歩きながら、色々なことを考えました。
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川の近くにある駅、そこの商店街。
営業を再開した美容室に、こんな紙が下がっていました。

陽のあたる川沿いを歩きながら、ジョーの加速装置のことを考えていました。

(つづく)

by moonisup | 2011-11-17 23:35 | volunteer


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