2012年 01月 26日
マイナス20度の町で・その3
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雪ぶかい町に住むふたごは、休みの日の朝、いつもよりも早くに目覚めます。
家の中はまだ静まりかえっていて、
まるで時間が止まったかのような不思議な気持ちになります。
そんな時いつも、バスに乗って世界を旅することを考えます。
二人は外国の名前のしりとりをしながら、お母さんが起きるのを待ちます。
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「やあ、ブルースマン、聞きたいことがあるんだけど、
 昨夜、あなたが弾いていた曲のタイトルは?」
「そんな昔のことは覚えていないよ」
「では、今夜弾く予定の曲は何ですか?」
「そんな先のことはわからないよ」
「では、あなたの好きな蒸留酒の銘柄は?」
「さけ、だよ」
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「子供たちのことなんですけどね」
お母さんはいつも子供たちのことを気にかけています。
「教科書が落書きだらけでしたよ」
「きっと将来は絵描きだな」
「料理をするっていって、台所をぐちゃぐちゃにして、鍋も焦がしましたよ」
「将来はシェフだな」
「あなたの大切な本棚に釘をうちましたよ」
「将来はいい大工になることだろうよ」

(つづく)

by moonisup | 2012-01-26 22:34 | photo


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