2012年 05月 08日
春のはじめの日・07
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クマの親子は、毎朝パンと紅茶を買いに、おさんぽにでかけます。
「おはよう」
「おはようございます」
「君は大変だね、夜にお酒を売って、朝はお茶やコーヒーを売って。
 いつ眠るんだい?」
「昼間にはちゃんと眠っていますよ」
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「二日酔いじゃ」
「二日酔いだ」
「二日酔いだわい」

日が昇るまで酒場にいた老人たちは、
眠そうな目で言いました。

「頭がいたい」
「気持ちが悪い」
「吐きそうだわい」
「そうだ、二日酔いにはコーヒーだ」
「いや、二日酔いにはステーキじゃ」
「わしが昔イギリスで貴族をしていた頃、二日酔いにはミルクティーだったぞ」
「うそをつけ。お前は英語なんて話せんじゃないか」
「お前の中国語よりはましじゃ」
「ステーキが食いたいのお」
「イギリスの貴族は、フィッシュアンドチップスしか食わん」
「納豆もいいのお」

3人の老人は、お互いの話はまったく聞かずに、
モーニングサービスをしている喫茶店に向かいました。

(つづく)

by moonisup | 2012-05-08 23:44 | photo


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