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2005年 04月 25日
休日の朝食
 
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 僕が子供の頃、週休二日制なんてなかった。
休みは日曜日だけ。
共働きの両親は、疲れ果てて、日曜日の朝はいつも寝坊していた。
それでも、子供の僕は、早起きだった。そして空腹だった。
寝ている母を何度も起こした。
「おかあさん、おなかへったよー、なんかつくってよー」
疲れている母は、なかなか起きなかった。
「おなかへったよ、ぼく、しんじゃうよー」
すると、布団の中かから、母はいつものやさしい声でつぶやいた、
「しんでごらん、、」
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 母は僕を溺愛してくれていた。
本当に僕は母にたくさん可愛がられていた。
きっと、おかしくしてしかたがなかったのだと思う、
朝食を食べないぐらいで、死ねるもののなら、死んでごらんなさいな、と。
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 僕はおこりながら台所に行き、何か食べられるものを探して、
自分で食べたのだと思う。
この時、初めて、料理をしたのだと記憶している。
何をどう作ったのかは覚えていない。
台所をとても汚して、その後叱られた記憶だけがある。
タイムマシンがあるのなら、あの時の母(現在の僕と年齢は変わらない母)に、
「休日に起こしてすみませんでした」、と謝りたい。
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 現在、僕の子供(来月で8歳になるナイスガイ)も、早起きだ。
目覚ましなしで、7時前に起きる。
「おとうさん、なにかつくって」
そんなことを言われた時、僕はそれに対して、ノーを言ったことはなかった。
どんなに眠くても、子供に頼まれたら、必ず朝食を作ってきた。
(朝食後に二度寝はするのだけど)
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 そして、昨日、初めて。
「ぼくがごはんつくってあげるね」と言われた、いや、言わせてしまった。
僕はびっくりして飛び起きて、
「ごめんね、おとうさんつくるよ」と言うと、
「いいから、ねてていいよ」と言われた。
あちゃー、すまん、です。
というわけで、全部作ってもらいました、どうもありがとう、
とてもおいしかったです。
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びよーん、
ねばーん、
どかーん!
(、、、なぜ、この子はなんでも爆発するのだろう、、)
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by moonisup | 2005-04-25 22:34 | food


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