2016年 07月 10日
横浜美術館「メアリー・カサット展」
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先日、横浜美術館で
メアリー・カサット展」を見てきました。

カサットはアメリカ生まれで、
フランスで活躍した印象派の画家です。
19世紀はまだ男性社会で、
パリの美術家学校に女性は入学できないほどでした。
そんな時代に、実力が認められて、
印象派のサロンに出入りできた二人の女性画家がいました。
その一人が、カサットで、もう一人は、
ベルト・モリゾです。
(モリゾを知らない人も、このマネの絵「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ
 を知っている人は多いかと。この絵のモデルがモリゾです)

カサットとモリゾ、
二人に共通しているのは、
裕福な家庭に生まれた、というだけでなく、
マネ(師匠)ーモリゾ(弟子)
ドガ(師匠)ーカサット(弟子)
という、巨大な師匠がいて、
どちらも恋愛関係を噂されていました。

二人とも、女性や子どもを多く描いています。
カサットの絵は、特にどれも幸福にあふれています。

カサットは、ドラクロア、ドガ、日本浮世絵、ルネッサンス期、
色々なものを模倣しまくったのですが、
結局はカサット節を貫いた人です。

カサットは生涯独身でした。
アメリカ人の彼女は、
「カサット」と発音されるたびに、
「キャサットと発音して下さい」
と言っていたとか。

ドガの最後を看取ったのがカサットです。
二人は45年の付き合いがり、
晩年に手紙をすべて燃やしているので、
二人がどんな関係だったのかは不明です。

7/2からは東京の三菱一号館で、
「マーガレット・キャメロン展」という、
19世紀のイギリス人女性写真家の展示が始まります。
キャメロンは48歳でカメラを手にして、
それから写真家になった人です。
(デビューが遅いのは若いころにまだ写真がなかったから、アジェよりも前時代です)

横浜と東京で、女性アーティストのパイオニア的存在の展示が、
同時期にあるのは、なにか意味のあることなのかなと考えています。
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横浜の展示を見終わった後に、
友人から「ジヴェルニーの食卓 著:原田マハ」
を勧められて読みました。
画家にまつわる4つの短編小説で、
ドガとカサットの物語があり、展示とあわせて読むと、
いっそ興味がわきました。

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by moonisup | 2016-07-10 19:44 | art


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