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2006年 04月 04日
ローリングストーンズ 2006年3月22日 ライブレポート
 今ごろですが、ローリングストーンズ2006・3・22東京ドーム、
ライブレポートです。
ストーンズに興味のない方、多分何書いてあるか、
さっぱりわからないと思います。
どうぞ、スルーして下さいm(__)m
とても長い長いテキストです。
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ストーンズの前回のツアーは2003年に終了。
その後しばらくして、stones.comよりメールが来る。
「次のツアーはいつかはまったく未定だけど、
 今すぐ100ドル払えば、次のツアーチケットの優先会員になれるよ」
と。
すでにメンバーは60歳。次のツアーなんてあるのかもあやしい。
いくらファンでも、二の足を踏む。
ところが即決で100ドル払った男が僕の友人にいた。
前回のツアーで一緒にロンドンファイナルを見に行き、
ウェンブリーアリナーでの、ストーンズバカ世界一決定戦で、
殊勲賞をあげた男だ。
100ドル無駄にならないといいねー、と笑い、
そんなことも忘れていた2005年の5月。
ストーンズは動き出した、またワールドツアー開始の記者会見。
そして、この5月よりも前に100ドル払ったファンには、
最優先でグッドシートを確保すると約束した。
そう。ストーンズは、ファンを裏切らない。
ストーンズツアーを信じて100ドル払った男は、3/22の東京ドーム公演で、
最前列のチケットをゲットした。
海外送料手数料90ドルというおまけもついて、総額75000円である。
はっきり言ってバカだ、でも、奴は言った、
「ウェンブリーで会ったオランダ人とリターンマッチしないと、、」
なんだかよくわからないけど、気がつくと、僕は奴の隣のシートで、
キースメイクをしてユニオンジャックを振っていた。
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2006年3月22日(水)
午後7時。
前座が始まる。
僕とチケットを取ってくれた友人は、
ともに39歳・妻子持ち(共働き)&ぎっくり腰という共通点がある。
前座を聴く体力などない。二人そろってトイレに行き、コルセットをきつく巻く。
友人たちには、ギックリーズ、とか、ザ・コルセッツとか呼ばれる。
この日は、3人で並んで見ていた。
みんな小学生の子供を持つ、PTAトリオである。
(翌日はもう1人加わり、PTAカルテットになる)
8時少し前に、自分の席に。
人生初の最前列、おおお、ちけえ、、、
僕は持参した2メートルのユニオンジャックを、フェンスにかけた。
落ち着かない。
客入れ音楽で、ホワイトストライプスがかかる。
ああ、トロントの前座で見たな、あれはいい演奏だった、
エア・カナダセンターは、静まり返っていたけど。
クラッシュのshould i goもかかる。前回はi fought the rowだった。
 8時8分、いきなり暗転
スクリーンにビックバン映像、うおお、ギターがとんできた、
おお、、、、、、、、うおお!
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ギター一閃、Jumping Jack Flashだ、
暗やみから最初に飛び出してくるのはいつもこの男、キースだ。
「オレにドラッグの問題などない、あるのは警察との問題だ」
と言った男が、ギターを弾きながら、空に向かって蹴りを放つ。
チャーリーのドラムが大砲のように響き渡る。
頭が真っ白になるのはつかの間、すぐにミックと合唱する。
ロニーがほとんど見えない位置だけど、気にならない、そこにいるのは、
音でわかっているから、
あのロンドン以来、3年ぶりのストーンズだ、ああ、ミックだ、
変わっていないなあ、久しぶりの再会に、涙ぐむ、
すぐに、 Let's Spend The Night Together、
この曲も大好きさ、そう、これからショウが始まるよ、
一緒に夜を楽しもうじゃないか。
初めてのストーンズ海外遠征は、ハワイだった。
アロハスタジアムに行くのに、僕はレンタカーを運転していて、
ハイウェイで、道がわからなくなった。渋滞している方につけて、
窓をあけて、隣の車にどなった、
「are you going to go tonight's rolling stones show? this way ?」
ビールを飲みながら運転していた男が返事をくれた、
「yes, go go going to a go go ! let's spend the night together !」
それ以来、僕はこの曲が大好きさ。
そして、She's So Cold
いきなり人生走馬灯コーナー。
僕はストーンズを27年間聞いているので、色々な曲に、色々な想い出がある。
「emotional rescue」が発売された時で、最初のリアルタイムだったんだよねえ、
中学2年の2学期だよ。
ああ、あの頃は、だー、男泣き、1回目。
と、感涙にむせっていると、曲のエンディングで、巨大スクリーンに僕ら3人がばっちり映る、
ユニオンジャックをひたすら振る3人、うっしゃー、今日の仕事終わり、後は楽しむだけだ。
新曲Oh No Not You Again、今回のアルバムは、本当にいいできだよね
全部聴きたいよ。
ダリルのタッピングがいいねえ、ダリルにもようやくスポットがあたるようになってきた。
そして、なんと、Sway どわあー、、きた、、
ダ、ダ、ダ、ダーン、このイントロだけで泣きそうになる。
今日はスタジアムだよね、これじゃまるでシアターショウのセットリストだよ、
すごいよ。
曲が終わり、放心していると、え、
キースが、、ええーーーーーーーー12弦だああああああああ、
As Tears Go By、は、はじめて生で聴いたよ、、
いかん、号泣するとメイクがおちる、
ウォータープルーフのアイシャドウにすればよかった。
これはマリアンヌ・フェイスフルのために、
ジャガー・リチャードが書いたラブソング。
ロックンロールサーカスのマリアンヌ・フェイスフルは、
ほ〜んとに、かわいくてかわいくて、心臓が止まるかと思ったよ。
 it is the evening of the day
 I sit and watch the children play
 smiling faces I can see, but not for me
 I sit and watch as tears go by
どあああ、号泣、、
で、これだけ人のこと泣かしておいて、次にTumbling Diceなんだよなあ、
もう笑いながらサイコロふるしかないんだよねえ、
この歌はいつでもやさしくて、疲れているオレを包み込むように抱きしめてくれるよ、
 baby, I can't stay, you got to roll me
 and call me the tumblin' dice〜〜〜
新曲のRain Fall Downが始まる、ミックが黒いストラトを弾く。
たまに思うんだけど、
キースのカッテイングよりもミックが刻む方が正確だよなー。
そして、レイチャールズのNight Time Is The Right Time
ストーンズは、もう40年以上も活動していて、フォロワーが山のようにいるのだけど、
いつも必ずライブでは先人の曲、自分たちが子供の頃に好きだった曲を、
カバーするんだよね、また、これがいいんだよなあ、
リズム&ブルースに対する愛情でいっぱいだよ。
ああ、リサのコーラスがいいねー、最初誰だかわかんなかったよ、リサ、感じかわったなあ。
そしてメンバー紹介、サックスのボビーと、ドラムのチャーリーに絶叫するオレ、
キーボードのチャックにブーイングする友人(笑)
そして、ミックが下がって、キースコーナー。
This Place Is Empty
ああ、大好き、ほんとこの曲好き、新譜の中で一番好き。
 this place is empty
 oh〜empty
 so empty without you〜
そうなんだよ、お前がいないとさびしいんだよ、、、
ストーンズが帰国した後に、東京ドームの近くなんか仕事で通るともう、
最悪だよね、はあああああああ、ってため息しかでないよ、
こんな歌詞を切々と歌い上げた後に、このキースという男は、
Happyを歌うんだよね、楽しそうに、
 I need a love to keep me happy
 I need a love to keep me happy
 Baby, baby keep me happy
 Baby, baby keep me happy
スライドギターの音がいいんだよなあ、、
そして、Miss You
ミックが戻ってくる。メンバー全員がチャーリーのドラムの周りに固まる。
すると、その周囲だけが浮き上がり、スライドして、スタジアムの花道を、
移動する。
こ、これが噂にきいた、「チャーリーにやさしいステージ」か!
全員が演奏しながら、スタジアムを、90メートルぐらい移動するのだ。
今まで最前列ではしゃいでいたオレらが、あっというまに、最後尾だ。
隣の友人と「バブルはじけたいみたいだねー、つかのまだったねー」
と笑う。
あー、遠いなー、お、Rough Justiceだ、新譜のオープニングの曲だ。
こういうアクセルベタ踏みの曲は大好きだよ。
あ、このチャーリーのスネア刻みは、
うおおお、Get Off Of My Cloud、ひとりぼっちの世界だあ、、(T_T)
 say, Hey! You! Get off of my cloud
 hey! You! Get off of my cloud
 hey! You! Get off of my cloud
中学の時に、最初に大好きになって繰り返し聴いた曲なんだよおお
本日2回目の人生走馬灯コーナー
はー、ほんと、いいセットリストだなあ、
そしてHonky Tonk Womenを演奏しながら、メインステージに戻ってくる。
おかえりー!、ステージにはでっかいベロ風船。
Sympathy For The Devil
ダークな照明、ダークなリズム、ダークなギター、
ミックがあおる、ようこそ悪魔の世界へ。
そして、不穏なギターイントロが続く、
Paint It Blackだ。
おお、本当にスペシャルセットリストだ。
そして、最後はもう、スロットル大全開、
Start Me UpとBrown Sugar
オレはミックのアクションを忠実にシンクロさせて再現する。
ぎっくり腰だったから、病み上がりだから、大人しく見よう、
なーんて、まったく無理だね、大暴れだよ、
Brown Sugarでは、yea-yea- ho-で何度もジャンプした。
あー、いったん暗転だ、フェンスによりかかり、呼吸を整える。
そして、アンコール、ギターイントロ。
You Can't Always Get What You Want.
オレが初めて覚えた英語の関係代名詞だ。
これの邦題がいいんだよね「無情の世界」
中学生のオレに、ストーンズは、英文法だけでなく、
人生とは、を教えてくれた。
今回のアレンジ、ティムのピアノがなんだか、いいなあ。
そしてラストナンバー、Satisfaction
ミックは、何度も、オレの前に来てくれた、
そして、あのボクシングファイトアクションを、オレの目の前で、
このオレとしてくれたのだ!
うおおお、我が生涯に一片の悔い無し!
後で話すと、同行した二人がそれぞれ、
「あの時、ミックと目があったのは自分だ」、と言い張る。
そう、これなんだよね、ミックのすごいところは。
スタジアムだろうが、シアターだろうが、最前だろが、スタンド席だろうが、
あらゆる客に「目があった!」と思わせることができるんだよね。
千両役者って、こういうことだよ。
そして最後の最後で、ミックのドーム恒例100メートルダッシュ、
ステージ下手から上手までを、いっきに走り抜ける、なんて体力だ。
最後に4人が一列に並んで礼をする、ありがとう、ありがとう、ありがとう。
小さな花火が上がり、この夜のショウは終わり。
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あっというまの2時間。
みんなが、今日短くなかった?
というけど、時計ではきっちり2時間演奏しているんだよね、
それだけ、素晴らしいショウだった。
東京ドームでこんな素晴らしライブを見られたのは初めてだ、
ストーンズは、どんどん進歩しているな。
この日のライブは、チャーリーのドラムが素晴らしくよかった、
一発一発が大砲のように腹にひびいたよ、力強かった、
ガンを克服して、本当にリハビリとか大変だったと思う。
そんなことをまったく感じさせない素晴らしい演奏だった。
そして、キース。
つくづく、へたくそで、そして最高にかっこいいギタリストだ。
ロックのギターって、うまけりゃいいってもんじゃないんだよね、
最後の白いギブソン345が似合っていたなあ。
今回は、テレキャスターよりもギブソンが多かった気がする。
テリーをコンパクトに振り回しての演奏よりも、
でっかいギブソンを低いポジションで持って、どかっと足を大きく開いて弾く、
そんな姿に貫録を感じたなあ、本当に、なんであんなにかっこいいんだろう。
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さて、終演後、この定価55000円の席には、お土産がつく。
また、段取りが悪くて、このお土産うけとるのに30分以上かかった。
帽子とTシャツとシャンパン。
うーんん、、、、いらねえから、チケット安くして(笑)
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雨の中神保町に歩いて行き、友人とラーメン食って帰る。
翌日はヘビーな仕事があるので、そそくさと帰る。
まだショウは始まったばかりだ。
(24につづく)

by moonisup | 2006-04-04 23:28 | music


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