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2006年 04月 09日
ローリングストーンズ 2006年3月24日 ライブレポート
ローリングストーンズ 2006年3月22日 ライブレポートの続きです。
3月24日東京ドーム公演 二日目
まただらだらと長い文章で、しかもわかりにくいです。
ローリングストーンズ 2006年3月24日 ライブレポート_a0003650_0121868.jpg
ドームホテル内のレストランで友人達と集合してから、



ローリングストーンズ 2006年3月24日 ライブレポート_a0003650_0132274.jpg
22日のライブで、
前座スタート7時・ストーンズスタート8時すぎ、
というのがわかったので、ゆっくりと会場入り。
前座の間は、ドーム内の廊下で休んでいる。
そこでばったりと友人に会う、久しぶり。
前回の来日の時に、本当に世話になった友人だ、3年ぶりの再会でがっちりと握手をする。
近況を報告しあう。
  そうだね、仕事とか家族とか、うん、、、
前座が終わり、それぞれの席へ、
じゃあ、いいライブを、enjoy !

 今日の席も友人が押さえてくれた。
17000円のS席、Bステージが近い。
初日が最高の出来栄えだったので、あれを超えることはないだろう、と、
みんな、ゆるゆるだ。緊張せずに、ライブを楽しめそうだ。

 今までの例だと、スタジアムのセットリストは、あまり変更がない。
オープニングは同じだし、途中の曲を2曲ぐらい変更するだけだ。
ところが、暗転一発、キースのかき鳴らした音は、昨日と違う。
Start Me Upだ。
やっぱり、オープニングはこれが一番好き。
さあ、これからshowのはじまりさ、楽しくやろうぜ、
いきなりハイテンションで、ミックと同じ動きで腕をふりまわす。
 you you !
 you make a grown man cry〜

そして、2曲目も昨日と違う、It's Only Rock'n Rollできた。
コーラスを大合唱する観客。
初日は空席もあったけど、この日はほとんど埋まっている。
いいノリの客が多い。そうなると、ライブもどんどんよくなっていく。
3曲目は、初日と同じOh No Not You Again
そして、次に、Bitchがきた、このリフは最高だよ、
ボビーのサックスがさえわたる。
そして、Tumbling Dice、ああ、これは、何度聴いてもいいね、
やさしい曲だよ、みんな右手を上につきあげてダイスをふる。
そして、ステージ前に、
え、、、キーボードがでてきたよ、ミック、キーボード弾くの?
(ちなみにコルグだった)、なんだろう、なんだろう、
え、まさか、まさか、
最初の音で、すぐにわかった!
Worried About Youだ、
オレは悲鳴をあげる、
うおーーーーー、隣の友人とガッツポーズ、
これは、前回の武道館スペシャルだったんだよね、
シアターセット限定のレア曲で、まさかスタジアムでくるとは、
 sometime I wonder why you do these things to me
 sometime I worry girl that you ain't in love with me
そんじょそこらの曲とは違う、
もちろん人生走馬灯コーナーなんだけど、
どっしりと、ミックの歌声が伝わってきて、ぶっとい涙を流すオレ。
 I'm worried about you
 I'm worried about you
このコーラスを今、目の前にいるミックと一緒に歌える幸せをかみしめる。
ミックのファルセットがドームにひびきわたる、oh babyyyy〜〜

 もう、誰もが気がついている。
今回のドーム公演は、今までとは違う。
すでに昨日とは大幅にセットリストを変えてきている。
いいぞ、すごくいいぞ。
そう、しんみりさせた後には、必ず陽気な曲で来るのが今回のテーマだ、
Ain't Too Proud To Beg
もうごきげんだよ、ミックの動きにあわせて、ずっと踊りまくる。
はー、たのしかったー、もう、おなかいっぱいだよ。
が。
まさか、まさか、この不穏な空気は、、
最近、イントロ前に、雰囲気で、空気だけで次の曲がわかることがある。
チャーリーが力強く、短くフロアタムをまわす。
ド、ド、ドッ。
すぐにキースのビブラート、、、、、空白、
ミックのハープ
そして、ギターカッティング、
でったあああ!おおおおおおお、 Midnight Ramblerだ、
オレはこの曲を聴くために、ストーンズライブに通いつづけている、
これが、ストーンズのライブ曲のハイライトだと思う。
レコードからストーンズの曲を1曲だけ選べなんて、絶対に言えない。
でも、ライブで聴きたい曲なら、いつでも、この曲だ。
初日のドームではなかたので、ことさらに嬉しい。
 Did you hear about the Midnight Rambler?
 Ev'rybody got to go〜
リズム&ブルース、暗やみの地響き、最高傑作だ。
クロスロードで悪魔と取引きができるのは選ばれし者だけだ。
平凡なオレの魂なんて、悪魔だって目もくれない。
誰もがわかっている、そんなこと。
でも、この曲を目の前で聴くと、そんな闇を夢見させてくれる。
この曲のハイライトは転調した後だ、
ミックは4万人の観客を一つにまとめてあおりつづける、
 everybody say! outt!
俺たちは一つになって、ダークさイドにまっさかさまに堕ちて行く、
あー、最高だ、すでにおなかいっぱい。
ふう、そしてGimme Shelter
イントロは、もちろんギター始まり。
しっかりとキースはミスる。
この男のすごいところは、ランブラーのような曲をばっちりと決めた後に、
簡単な曲で、ミスる、しかもイントロで。
なんかこう次元が違うのだ。
打率首位のホームランバッターを三球三振にとったあとに、
打率1割の奴に、ぱこーんと打たれるピッチャーのようだ。
それがいいんだなー、
ギミーは、コーラスのリサがはえる。
ギターとドラムテンポが少々ずれるも、リサとミックの熱唱でカバーする。
ミックは、バックのミスを察知すると、会場の雰囲気を、肌ですぐに感じとって、
アクションで、観客をあおる。
会場が100人だろうと、4万人だろうと、
全体の空気を常に意識している世界最高のフロントアクトだ。
そしてメンバー紹介の後、
キースの、This Place Is Empty
しっとりと、
ここはお前がいないから、さびしいよ、という歌にオレはまた泣く。
舌の根も乾かぬうちにキースはHappyを、
お前がいればハッピーだぜ、と歌う。
そして、ミックがステージに戻り、miss youを演奏しながら、
ステージがBステージにやってくる。
おお、どんどん近づいてくる。
Rough Justiceの後、You Got Me Rocking。
この曲は90年代を代表するライブ向きの曲だと思う。
Honky Tonk Womenで、メインステージに戻って行く。
そして、Sympathy For The Devil
ミックが、群衆をあおるおあおる、
そして、満を持してのJumping Jack Flashから
Brown Sugarだ。
ミックの動きにあわせて、ジャンプしまくる。
アンコールは、You Can't Always Get What You Want
最後の曲に行く前に、ミックは、なにかしゃべろうとした、
明らかに何かを言おうとした、
その途中なのに、
「しのごのいうなミック、いくぞ、」という感じで、
キースが、ブーン、ジャッジャーと、Satisfactionのイントロを弾く。
こうなったら、ミックは熱唱するだけだ。
大盛り上がりの東京ドーム、
2時間のステージのファイナルは、恒例、ミックの100メートルダッシュ。
こっちは2時間、ただつったって演奏を聴いていただけで、
それでもう、ふらふらなのに、この62歳の男は、全力疾走して、
なおかつ歌を歌い、観客に手拍子を強要するのだ!
演奏がすべて終了して、4人が横一列にならび、おじぎをする。
嬉しそうなキースが、チャーリーと肩を組む。
今回は、いつもに増して、チャーリーのドラムが力強かった。
そして、キースがとってもかっこよく輝いていた。
チャーリーのドラムを見ながらギターを弾くキースは、
いつも本当に楽しそうだ。
キースは、チャーリーのドラムの前にいる時間が本当に長い。
以前、ステージに上がったファンを、
キースはギターで横殴りにぶんなぐったことがる
(ライブ映像として残っている)、
後年のインタビューで、
「なぜ観客をギターで殴ったのですか?」
という質問に、
「あいつは、まっすぐにチャーリーに近づいたんだ、
 チャーリーのドラムセットには、誰もさわっちゃいけないんだ」
と答え時に、オレはこの漢の男気に惚れなおした。

あー、おわっちゃったんだなあ、、
友人たちと、ぐったりとレストランのイスにへばりついていた。
本当に素晴らし2公演だった。
まさか、スタジアムセットで、7曲も変えてくるなんて、誰が思ったろう。
過去の東京ドーム公演で、こんなに素晴らしい出来だったのはないぐらいだだった。

帰りの地下鉄の中で、iPodのイヤフォンを耳にいれる。
でも、なんか聴く気になれなかった。
ドームの余韻がまだ頭の中に充分にあったから。
 Can you hear the music, can you hear the music〜?
ライブでは演奏されることのない曲が、なぜか頭に流れながら、
金曜日の混雑した終電にひとり乗っていた。

この後日本公演は、札幌、さいたま、名古屋とあるけれども、
僕はもう充分に、この2公演で燃焼しきった。
もともとチケットも買っていないことだし。
行きたい気持ちはあるけれども、お祭りはもう終えよう。
日常の生活に、すっと戻って行こう。
しばらくはストーンズは聴かずに他のCDを聴いたりして、
夏のロンドン公演まで、僕は静かにすごすのだ。
(いや、すごす筈だったのだ、、、、、つづく)


1. Start Me Up
2. It's Only Rock'n Roll
3. Oh No Not You Again
4. Bitch
5. Tumbling Dice
6. Worried About You
7. Ain't Too Proud To Beg
8. Midnight Rambler
9. Gimme Shelter
--- Introductions
10. This Place Is Empty (Keith)
11. Happy (Keith)
12. Miss You (to B-stage)
13. Rough Justice
14. You Got Me Rocking
15. Honky Tonk Women (to main stage)
16. Sympathy For The Devil
17. Jumping Jack Flash
18. Brown Sugar
19. You Can't Always Get What You Want (encore)
20. Satisfaction (encore)

Warmup band : 7:00pm - 7:25pm
Rolling Stones : 8:10pm - 10:15pm

by moonisup | 2006-04-09 00:13 | music


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