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2006年 10月 02日
the rolling stones 20.Aug.2006 london twickenham stadium
ロンドン滞在4日目・夜
ローリング・ストーンズ・ロンドン・トゥイッケナム・ラグビー・スタジアム
ライブレポート 2006年8月20日
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(以下、意味不明の長文です)



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ロンドンの中心から南南西・トゥイッケナムラグビー場へ。
リッチモンドまで地下鉄で行き、BRに乗り換えて2駅。
twickenham駅で下車。
10分以上歩くと、どんどん混雑してくる。
ロンドン名物・騎馬警官たちがお出迎え。
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(僕のカメラはホテルに置いてきたので、この写真は友人提供)
入場時のセキュリティチェックはかなり厳しく、金属探知機のゲートをくぐり、
さらにボディチェックまである。

友人がとってくれたチケットは、アリーナの前から13列目。
背中に5万人を従える良席だ。
前座はフィーダー、大好きなバンドだ。
2003年にウェンブリーアリーナでストーンズを見たときも、
前座はフィーダだった。
あれから3年、またロンドンでストーンズを見られる日が来るなんて。
僕も。フィーダーも。ストーンズも。
ああ、生き残っていたんだなあ、と感慨深い。
ラストのjust a dayにはさすがにぐっときた。
 All by myself
 Cause I don't wanna drag you down
 Hold you down, cause you're a friend
 I blame myself
 I guess you think it's funny now, funny now

フィーダが終わってすぐにスタジアム後方のトイレへ。
すると急に雨。
しばらくトイレ脇で待機。
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ほどなく雨も上がり、夕暮れのオレンジ色が雲間に見える。
スタンドを見渡すと、大勢の人々がウェーブを楽しんでいる。
歓声が上がり、あたりが暗くなる。
8時20分。
スタジアムの照明がいっせいに消える。
暗転。
ぶっとい絶叫が響き渡る、自分の声か、まわりの声なのかわからない。
これが屋内会場だとステージは真っ暗闇で何も見えないのだけど、
ヨーロッパの8月は8時過ぎでも、うっすらと明るい。
暗がりステージで、チャーリーがドラムに座るのが見える。
そして、ギターを持った男が前にやってくる。
シルエットの男がギターをかきならす。
花火が上がりまぶしいぐらいに明るくなる、キースの爆音がかぶさる。
大砲のようなドラム。
そして千両役者ミックがステージにあがると、スタジアムの歓声は、
地鳴りのように響き渡る。
「Jumping Jack Flash」だ。
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ホームグランド・ロンドン、55000人の大合唱。
awayのステージを続けてきたバンドに、観客は大声援を注ぐ。
続けて「Start Me Up」
火のついたガソリンの勢いはとどまることを知らない。
 You, you, you make a grown man cry~
ミックはスタジアム全体をゴリアテのような腕力で担ぎ上げる。

ミックはMCで、
「ウェンブリースタジアムでライブができなくて残念だよ。
~~~monkey」
と。
後半が聞き取れなかったけど、翌日の新聞に載っていた。
「it will be ready in time for the Farewell Tour from The Arctic Monkeys.」
ん?Arctic Monkeysって何?
翌日会ったイギリス人男性に意味を聞くと、
「アークティック・モンキーズって、イギリスの若いバンドだよ。
彼らの解散ツアーぐらいまで ウェンブリースタジアムの工事は完成しないんじゃないか、
ってミックが言ったんだよ。ミックらしい皮肉だね」
と。
そして 「Sway」、ロニーのギターがさえる。
会場の上空はすっかり闇になっている。
きれいな照明がステージを照らす。
ミックがMCで「ロマンチックな時間になったね」
と。
そして
「Ruby Tuesday」
5万人の大合唱
 goodbye, Ruby Tuesday
 who could hang a name on you?
 when you change with every new day
 still I'm gonna miss you...

 ああ、本当に素敵な夜だな

「Streets Of Love」「Tumbling Dice」を楽しんだ後に、
不穏なドラムのフィルまわし&ギターリフ&ミックのハープ。
音が止まると、大歓声だ。
みんなわかっている、そう「Midnight Rambler」
この曲さえあれば、この曲さえ聴ければ、もう何もいらない。
ヘッドバッキングをして、トリップする
oh~yeah~
everybody say ah!!!!
(観客の絶叫)
everybody say ahhhh!!!!
(観客の絶叫)

 well~~ you heard about the ~~~ boston !
悲鳴のような大歓声!
 well honey Its not one of those
 well, talkin bout the midnight...!!

ミックの歌にからみつくような、キースのrude・dull・darkなギターサウンド。
そして、一転アップテンポにカッティングされていく。
チャーリーのドラムの加速はシャープな2ストロークエンジンのように切れる。
奈落の底まで真っ逆さまに。
この曲が終わるといつも体力をどかっと消耗する。

ミックが
「レイチャールズの曲を歌おうじゃないか!」
と。スクリーンにモノクロのレイチャールズの写真が映される。
「Night Time Is The Right Time」
コーラスのリサが、裂帛の気合いで歌う。

そしてメンバー紹介。
ミックが朋友キースを紹介する時に、会場は大歓声。
なんと、ミックは、
「head banger〜〜、 Keith Richards!」
ぎゃはは、会場大爆笑。
椰子の木から落ちて頭部の手術をして復帰した男に
観客はあたたかい拍手を送る。
会場のあちこちで、椰子の木風船が揺れている。
それを見て、笑うキース。
頭部の怪我など、もはやネタだ。
「Slipping Away」でしっとりと。
「 Before They Make Me Run」は大好きな曲だ。
 after all is said and done
 i did alright, I had my fun
 i will walk before they make me run〜
キースは、自分がボーカルの時に、
「イントロだけギターを弾いてあとは弾かない奏法(友人命名)」
を編み出して以来、歌は絶好調。


そして「Miss You」を演奏しながら、バンドメンバーは、
スタジアム後方のBステージへ移動。
僕もおっかけるようにして、後方へ移動。
チャーリーの真横を陣取る。
うおー、ちけー、間近でメンバーを拝む。
チャーリーが靴を気にしている、スタッフが靴を持ってくる。
赤い靴下がキュートなチャーリー。
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Bステージでは、「Rough Justice」
そして「Get Off Of My Cloud」で、大合唱。
酔っぱらったでっかい男二人にはさまれて、肩を組まれて、
体を左右にゆらしておおはしゃぎ。
見知らぬ酔っぱらいと、
 I say, Hey! You! Get off of my cloud〜
と怒鳴りまくる。
「 Honky Tonk Women」でバンドはメインステージに戻るので、
自分もすみやかに席に戻る。
「Sympathy For The Devil」でステージの上に、巨大な炎が上がり、熱いぐらいだった。
「It's Only Rock'n Roll」は手加減なしのフルスロットル。
曲が終わるっても、さらにミックは大観衆をあおる。
「are you doing goo~~d?」
「yeah!!」
そして、「Brown Sugar」
終盤でこちらもかなり疲れているけど、
62歳のミックが、ラグビースタジアムのタッチラインからタッチラインへ、
70メートル以上の全力ダッシュを決めるのだ!
このバンドの'ナンバー8'のタフガイぶりにはあきれるばかりだ。
こちらも休んではいられない。
いったん演奏が終わり暗転、ぐったりとイスに座る。
さあアンコールだ。
いきなり「Satisfaction」が始まる。
あれ、「無情の世界」は無しか。
いつもよりも1曲少なかったが、それでも大満足の楽しいライブだった。
最後の花火は、音がでかく、でも上にはあまり上がらなかった。
(22日のライブではかなり上まであがったので、不発だったのか(笑)大満足の最高のライブだった。
良席をとってくれた友人に感謝。
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終演後は大混雑。
交通規制で、駅まで歩いて1時間!かかった。
(来るときは10分強)
翌々日はタクシーを手配しているので、
迎えにきてもらうピックアップポイントを探す。
スタジアムの周辺1キロは交通規制で車が入れないのだ。
途中警官に
「22日もここに来ます。タクシーを呼べる場所はどこですか?
 車はどこまで入っていいの?」
と、地図を見せながら聞く。
「ここからここまでは駄目、ここなら大丈夫」
と教わる。
別の警官にも同じ質問をすると、
「駄目だ、タクシーは一切だめだ、電車で帰れ」
と、、、
さらにもう一人の警官にも聞くと、最初の警官と同じ場所を指定される。
やはりかなり歩かないと駄目らしい。
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終演後、長い時間かかって、やっと電車に乗る。
満員の臨時電車は、リッチモンドでは停まらなかった。
地下鉄がすでに終わっている時間だからか。
電車の中はストーンズファンの酔っぱらいでいっぱい。
大きな蜘蛛の巣がかかっているのを見つけた酔っぱらいの一人が、
いきなり、
 look, he's crawling up my wall〜
と歌いだした!
わおっ!!
ロンドン市内に向かう25時の満員電車が、
いっせいに、
 boris the spider~
と合唱を始める。
whoが大好きな僕と友人も一緒に歌った。
愉快なロック馬鹿達に囲まれたまま、ウォータールー駅へ。
なかなかタクシーをつかまえられず。
ホテルに戻ったのは、夜中の2時。
倒れるようにベッドに横たわり、喉も腰も痛いけど、眠いけど、疲れたけど、
友人と今夜のライブがいかに素晴らしかったかを、3時まで語る。
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by moonisup | 2006-10-02 22:25 | music


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