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2006年 10月 24日
食べ物系ブロガーのための、はじめてのデジタル一眼レフ・レンズの選び方
食べ物系ブロガーのための、はじめてのデジタル一眼レフ・レンズの選び方_a0003650_21593683.jpg
「デジタル一眼レフを買いたいけど何がいい?」
という相談を最近、よく聞きます。
まあ、何でもいいと思います、最近はどれも大差ないです。
10万円と20万円の機種だと違いますが、同じ価格帯であれば、
どこのメーカーもほぼ横並びです。
厳密に言えば機能の差はありますが、写真を撮るという基本性能は一緒。
持った感じ、好みのデザインなどで選んでいいと思います。

大事なのはレンズ選びです。

レンズの種類は本当にたくさんあって、
スポーツを撮るのか(望遠レンズ)
広い風景を撮るのか(広角レンズ)
花の接写を撮るのか(マクロレンズ)
と、何を撮るかによって、異なります。
このブログへの質問なので、料理写真を撮るのに最適なレンズ、
ということで、説明してみます。
あくまでも私的意見なので、参考程度に。
食べ物系ブロガーのための、はじめてのデジタル一眼レフ・レンズの選び方_a0003650_220736.jpg
僕がいつも料理を撮るのに使っているレンズを、3本紹介します。

35ミリ
マクロ60ミリ
マクロ105ミリ
この3本は、ニコンですが、
似たようなレンズが他社にもあります。
(注・この写真のようにレンズを置くのは実際はよくないです)
食べ物系ブロガーのための、はじめてのデジタル一眼レフ・レンズの選び方_a0003650_2202811.jpg
料理を撮るのに気をつけるのは、レンズの最短撮影距離です。
カタログに必ず書かれています。
(各メーカー、サイトで確認できます)
この距離は、レンズ面から被写体の距離ではなくて、
フィルム面(現在はCCDなどの記録面)からの距離です。
この最短撮影距離より近いところには、ピントを合わせることができません。
人間も、文庫本を目の前1センチに持ってきたら、ピントがあわないのと一緒。
この最短撮影距離が、40センチ以上のレンズは、あまり料理写真には適しません。
(撮れないことはないけど、使いにくいです)

実際の作例です。
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35ミリレンズで近寄れるのは、これぐらいまで。
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マクロレンズの60ミリでは、ここまで近寄れます。
あまり意味ないですが(笑)
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マクロ105ミリでも60と同じように、近寄れます
料理撮影で、マクロレンズを使い、最短撮影距離までよることは、
あまりないです。
紅茶の撮影で茶葉のアップとか。

定規で見ましょう。
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35ミリ
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マクロ60ミリ
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マクロ105ミリ。

このように、2本のマクロレンズは、かなりの近接撮影ができます。
花弁などを撮るのに適しているレンズです。

さて、接写すればいいというものでもないですね。
たとえば、料理一皿を撮影する時に、適したレンズはどれでしょう。
これは24センチのお皿です。
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これを撮るのに、
35ミリレンズでは51センチ離れます。
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次に60ミリレンズでは、84センチ離れます。
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そして、105ミリでは、112センチ離れないと撮れません。
もしレストランでお皿を撮ろうとして、105ミリしかなかったら、
イスの上に乗るか、席を立って後ろにずっと下がらないと無理です。
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上記の理由で、このブログの食べ物写真は、
ほとんどが、35ミリレンズで撮影しています。
理由は、
1.必要充分の距離に近寄ることができる
2.軽い
3.皿全景を撮るのにも、あまり後ろに下がらなくてすむ。

注意点を一つ。
レンズは、他社製品との互換性がありません。
ニコンのレンズはニコンボディでしか使えません。
キャノンはキャノンボディのみ。
(アダプターを使うなどの例外はあります)
なので、最初にキャノンでそろえてから、他社製品に買い換えるときは、
レンズもすべて最初からそろえることになります。
なので、最初のメーカー選びは、そのことも考えてください。

コンパクトデジカメから一眼レフに買い換えると、
最初はその重量でおどろきます。
写真を撮っている時はいいのですが、電車で毎日持ち歩ける人は、なかなか少ないです。
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デジタルカメラは半年ごとに新製品が出ます。
最新機種も、3年もたてば下取り価格ゼロなので、
使いつぶすつもりで、たくさんたくさん撮って下さい。
なので、毎日使うのに、手頃な大きさ、飽きないデザインというのも、重要です。

繰り返しですが、料理写真を撮る予定の方は、買う予定のレンズの「最短撮影距離」を
調べてみて下さい。

デジタル一眼は、後のピントをぼかす、こんな写真を撮るのが、コンパクトカメラよりも、とても楽です。
それもまた、レンズ選びから。
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by moonisup | 2006-10-24 22:10 | camera


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