2008年 01月 24日
写真講座 構図について(丸と線の配置)
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初心者向けデジカメ講座。料理写真の構図について。

写真講座 構図について(皿とフォークの位置)
この記事で、白い紙にお皿とフォークを配置してみましょう、
という例題(というほどでもないけど)を書きました。
さて、その例をいくつか書いてみます。



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カメラの長方形フレーム内に、お皿とフォークをどう配置するかです。
組み合わせは無限にありますので、お皿を画面の中心に置いた場合を。
上の作例の一番上の写真は、安定感があります。
フォークが地平線の役割をしています。
真ん中の写真は、食べてもいいよ、と相手に伝える時。
最後の写真は、食べている最中の写真。
、、、、これだけではわかりにくいですね、
何でもいいので食べ物を置いてみましょう。
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左上の写真は、安定していて美しいのですが、食べていいような感じがしません、見るだけ。
右上の写真は、たとえばレストランに行ったと時に、
こんな料理を食べましたよ、というレポート記事の構図。
クロワッサンが主役のようで、実は
「私がこれを食べたんだよ」
と相手に伝える写真。
そして、下の写真。
「はらへったー、わー、おいしそう、いただきます、がぶ、
 あ、、、しゃしんとるの、わすれたー(・_・)」
という時に有効な構図です。
この作例よりも、食べかけの状態のがいいですね。

皿の円に対して、フォークは直線です。
カメラの長方形フレーム内に直線が入ると、見る人は無意識に意味を考えます。
 真横は、安定
 垂直は、動き始める予感
 斜めは、動作の最中
などなど。
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食べ物の大きさついて考えてみましょう。
上の写真は、クロワッサンが主役です。
食べている、食べたい、等の気持ちを、見る人に伝えようとします。
それに比べると下の写真からは、
クロワッサンのおいしそうな感じが伝わってこないです。
画面内の比率が上に比べて小さいからです。
料理は、遠くよりも近くで見る方が、おいしそうに見えます。
(マクロレンズがあるからと、寄りすぎはだめですよ、ほどほどに)
テーブル全体の雰囲気を写そうとすると(下の写真)、
一つ一つのものが小さくなるので、全体にきれいでも、
食べ物や食器の迫力が伝わらなくなります。

さて、こんな作例を見てきましたけど、なんか面白い写真ではないです。
どれも説明的な気がします。
どうすればいいでしょう。
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縦構図の写真。
この異質感は、なんでしょうね、それでいて迫力があります。

コンパクトデジカメ、一眼デジカメ、ほとんどすべてのカメラ。
普通に構えると、横位置構図の写真が撮れるようになっています。
写真は横位置で撮るものなのでしょうか。

映画はどうでしょう。
映画って、ほとんど横長の画面ですね。
縦長のスクリーンって、あるのでしょうか?

人間の目は、横に二つならんでいます。
ぼっーっと景色を見た場合、天地よりも左右に視線は広がっています。
それだからでしょうか、横長の画面は、縦長画面に比べて安定感があります。
写真を縦で撮ると、それだけで非日常な感じがして、
なにかドラマを感じさせることがあります。
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縦位置で撮る場合は、被写体を真ん中にもってくると、
天地があまって、落ち着かない感じになります。
左の写真のように、少し下に配置すると、どっしりとした安定感がでます。
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上に余白、下に余白、同じ物を撮っても、印象はずいぶんと変わります。
右の写真は、これだけで見ると、ちょっと不安な感じがしますね。
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上の余白に、主役(クロワッサン)を引き立てる小道具(ジャム)を配置すると、
ずいぶんと印象の違う写真になります。
あ、小道具はまだちょっと早かったですね。

次、フォークを斜めにした時のバリエーションを見てみましょう。
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右側の上下の写真は、クロワッサンの写真というよりも、
'食事という状況'をイメージするような、そんな写真です。
左の上下の写真、どちらがより食べたい、という感じに見えますか?
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ところで、被写体を全部フレームにおさめる必要があるでしょうか。
半分以上写っていれば、それがクロワッサンであるとわかるでしょう。
そして、画面から切れていることで、動きがでたり、
何かこれから物語が始まるのでは、と予感させたりします。
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そんな順番で考えていくと、こんな写真になりました。

 横構図よりも、縦構図。
 画面の上半分にクロワッサンあると、不安定な感じ。
 でも、下にフォークがあることで、支えているように見える。
 食べ物をフォークで支えるというのは、食べ始める、食べる、イメージ。
 フォークは真横(地平線)ではなくて、斜めにすることで、動きを表現。
 クロワッサンを全部フレーム内に写すと、説明的すぎるので、少し画面をカット。

僕はこんなプロセスをへて、写真の構図を考えているようです。
実際は、理屈ぬきで感覚的に撮っていますけど。

暇なときに、色々と配置をためして遊んでみて下さい。
人と一緒の食事の時は駄目ですよ、マナー違反です。
おなかが減っているときも駄目、そんな時はアイデアなんかでません、
早く食っちまいましょう。
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構図は一定のルールがあるようで、ないのです。
良い悪いでもなく、各自の好みだし、写真の使用目的で異なります。

たとえば、クロワッサンの縦位置の写真で、招待状を作るとします。
右の写真は、上に余白をもたせたカット。
フォークも真横(水平線)なので、安定感があります。
上に必要最低限の文字を入れるだけで、招待状の表紙になります。
カードの裏に、詳細な情報を書けばいいでしょう。
でも、たくさんの情報(文字や地図)を写真面に載せたい場合には、
左の構図のほうが有効になる場合があります。
左の写真の場合、クロワッサンが主役ではなくて、
下半分の文字、パーティの開催日時、場所、内容などに注意がいきます。

と書きましたけど、あまり難しく考えないで遊んで下さい。
あまり理屈っぽく考えると、写真を撮ることが楽しくなくなってしまいます。

この記事は、
「料理写真の構図について教えて下さい」
という質問をいくつかいただいていたので、それに対する回答です。
構図は教えるとか教わるとかでもないので、基本の考え方を僕なりに書いてみました。
ご参考になれば幸いです。

Enjoy!
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by moonisup | 2008-01-24 22:06 | photo


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