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2008年 04月 26日
イギリスの想い出
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はじめてオレンジのマーマレードを作った。
スコーンと一緒に食べたのだ。
4月の土曜日の朝に。



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いままではジャムを自分で作るなんて考えてもみなかった。
イチゴジャムが簡単に、そしておいしくできたので、オレンジを購入。
レシピはイチゴジャムの時と同じ、
「暮らしの手帖 33 4-5月号(暮らしの手帖社)」掲載の、
「オーボンヴェータン 春のジャム(p20~p31)」
より。

思ったよりも時間がかかった。
金曜日の夜9時半すぎー子供が4コマ漫画を描くのに夢中な時間ーから作業開始。
オレンジの皮を刻んで水につけたのが10時頃。
それから2時間またなければならない。
その間にスコーンの生地をしこんだり、「剣客商売」を再読したりする。
夜の0時ー子供はすでに眠っている時間ーにオレンジの皮、しぼったジュース、水、砂糖を計算して、
レシピ通りに煮込みはじめる。アク取りが大変。
マーマレードがこんなに手間がかかるとは知らなかった。
オランジェットが高価なわけだ。
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出来上がったマーマレードは、真っ先にこの瓶に入れた。
パリの想い出は遠くになってしまい、あの時の湿度や温度は思い出せない。
それでも断片的な感動は忘れることはない。
たった一つの瓶がーよくもまあ取っていたものだー心の支えになることもあった。
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マーマレードは冷めると固くなるので、まだ熱いうちに瓶に入れる。
煮沸した瓶も熱いので作業は手間取った。
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そして翌、土曜日の朝、スコーンを焼いた。
久しぶりにレーズンを入れて。
スコーンにマーマレード、そしてイングリッシュブレックファストの茶葉で入れたミルクティー。
完璧なおいしさは、どこでもドアのように僕をイギリスに連れて行ってくれる。
でも子供が、おならとうんちが駄洒落で答えになるなぞなぞをだしてくれたので、
あはは、と笑いながら狭い台所で食器を片付けた。
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2003年夏、雨の日の午後。
ロンドン・自然史博物館で買ったマグカップ。
あの日からずっと愛用していた。
不注意な僕は、このカップを落として割ってしまった。
4年半の時間ほんとうにありがとう。
いつか僕はまた自分で買いに行くよ。
いつになるかわからないけど。
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by moonisup | 2008-04-26 23:57 | sweets


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