2009年 09月 03日
lemon curd レモンカード
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東京に住む前は、スコットランドで貴族をしていた。
執事のアンソニーお手製のレモンカードが楽しみで、
もちろんそれはパンにつけて食べるのだけど、
たまにアンソニーの隙をみつけて、ダージリンの中に落としていた。
普段は使わないティースプーンの音でばれるたびに、小言をもらうはめになる。
アンソニーは小言の時に必ずヨーロッパ史を比喩としてもちいるので、
いつまでも終わらなかった。
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貴族の当番が終わると、スコットランドに用はなくなった。
エディンバラから船に乗り、深い後悔で長い航海を過ごして、
東京に来て、職を30と8回変えた後にカメラマンになった。
どういうわけだか、カメラを持っている時間よりも、台所にいる時間のが長い。
今の主人は始皇帝の子孫だと言いはっている。
そのくせ中国語はまるで話せない。
給与を前借りしようとすると十百(とひゃく・十日で百割)の利息だと脅してくる。
レモンカードのタルトを焼け、と言うので、手始めにレモンカードを作った。
焦げ目があると文句を言われたので、レシピのせいだ、と言い訳したら、
エバミルクを使ってスコーンを焼く係になった。
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自分で作ったスコーンとレモンカードの組み合わせは、存外悪いものではなかった。
それなのに始皇帝もどきは、回鍋肉よりうまいスコーンも作れないのか、
と囃したてるので、店を飛び出した。
親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている、
東京にはいられなくなったので、また船に乗ってブライトンを目指した。
ブライトンは大森ぐらいな漁村だ、人を馬鹿にしていらあ。

こんなことばかり考えていたら、エキサイトブログ、今週のピックアップブロガーというのに選んでいただきました。
というわけで、1週間ほどコメント欄を再開します。
でも、コメントレスはできないかもしれません。
すんません、すんません、先に謝っておきます。
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by moonisup | 2009-09-03 15:05 | profile


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