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2014年 04月 08日
12冊の本・後日譚
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春の睡魔は桜に宿る。
眠くて眠くてかなわないのは、
冬眠の疲れによるものらしい。
そう、無理に頑張る必要など何もないのだ。
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猫の肉球を調べるようになって、9年と3ヶ月が過ぎた。
いくつかの発見はあったが、
桜が散ることに比べれば、
ささいなことばかりだ。
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出納係の猫と花見をしていると、
また新たな発見があった。
それは、粒あん派、こしあん派などと言っている者には、
永久にわからない難解さだ。
あんこはあんこ、どちらも変わりはない。
これがこの方程式を解く鍵になる。

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by moonisup | 2014-04-08 22:31 | photo
2013年 11月 21日
12冊の本・エピローグ
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パパとママは、毎晩いとしい赤ちゃんに、
お話しを聞かせました。
純文学だったり、冒険物語、ミステリー、
恋愛物語もありました。
どの話も赤ちゃんには難しくてわかるわけはなくて、
ちょっと話し始めると赤ちゃんはすぐに眠ってしまいました。
だから最後まで物語りを話し終えたことは、
一度もありません。
それでもパパとママは交代で、毎晩お話しを続けたのです。
みんなが心配事がなく、ぐっすりと眠れるために。

(12冊の本・おわり)

クレイアート造形協力・松浦由美子

撮影協力・池上ビストロ ヴェールエブラン

by moonisup | 2013-11-21 22:17 | photo
2013年 11月 20日
12冊の本・12
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ダルトリー氏に案内されて、
3区と4区にあるクラブを10軒ほどまわった。
お酒を飲むことと歌うことは、
きってもきれない関係にあるので、
どの店でも私は歓迎された。
どうやら仕事にありつけそうだ。
ボリスというクラブではハンサムで背の低い男が、
マイクを振り回しながら歌っていた。
殿方の友だちのひとりに、偶然会ったのは、
ボリスとは別の、名は思い出したくない川沿いのクラブで、
窓からは、エッフェル塔が見えた。

(つづく)

by moonisup | 2013-11-20 22:51 | photo
2013年 11月 19日
12冊の本・11
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さて、わたしが話をする番だ。
すまないが、これ以上大きな声ではしゃべれないよ。
博士と呼ばれるからには、
ストップウォッチ、ノート、タバコ、
この三つは必ず携行しなければなならい。
タバコはライターでなく、マッチで火をつけること。
なるべくなら紙マッチのが望ましい。
煙の味がまるで違うからね。
今までこの三つで、あまたの難問を解いてきたし、
これから話す、二度寝の法則についても同様だ。

(つづく)

by moonisup | 2013-11-19 22:04 | photo
2013年 11月 18日
12冊の本・10
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恋人たちは、パリに行けばなんとかなると思っていた。
"だってパリですもの、他の街とは違うのよ!"
どんな陳腐な恋も、1.21ジゴワットの電流でエッフェル塔を駆けのぼる。
そんな人達がたくさん集まるので、
エッフェル塔のチケット売り場には、こんな注意書きがある。

(つづく)

by moonisup | 2013-11-18 21:54 | photo
2013年 11月 17日
12冊の本・09
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あるところに、おとこのこがいました。
ハミガキがきらい、
ハゲオヤジがきらい、
べんきょうがだいっきらい。
だいすきなのはホットケーキ。
やくそくのじかんをまもるなんて、ぜったいにできっこない。
そんなこがあるひ、ママとひとつだけやくそくをしました。

(つづく)

by moonisup | 2013-11-17 23:16 | photo
2013年 11月 16日
12冊の本・08
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猫の肉球を調べるようになって、8年と10ヶ月が過ぎた。
この間にわかったことなど何もないと宣言しておく。
だが、ついに重大な発見をした。
このことはもしかすると、
世界中の猫を敵にまわすことになるかもしれない。
そう、猫にとって最大の希望とは、

(つづく)

by moonisup | 2013-11-16 21:58 | photo
2013年 10月 16日
12冊の本・07
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あの町の人々が、公園脇のケーキ屋のことを口にしなくなるのに、
実に十年の月日がかかった。
警察署長が宝くじに当選したのが、ことの発端で、
結局、出納係の猫はずっと無関係だったのだ。
多くの人がふりまわされたことになる。
もっとも、これらのことも、
後になったからこそ、言えることなのだが。

(つづく)

by moonisup | 2013-10-16 23:51 | photo
2013年 10月 15日
12冊の本・06
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猫の肉球を調べるようになって、8年と9ヶ月が過ぎた。
これはよく知られていることだが、
苔の上を歩くときの猫は、、、
おや、ご存じない?
苔の上を歩く猫をご覧になったことは?
そうでしょう、そうでしょう、
よく思いだしてみて下さい、
その時に猫は、ね。

(つづく)

by moonisup | 2013-10-15 21:31 | photo
2013年 10月 14日
12冊の本・05
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五軒町の鯛焼きを食べていると、
電話のベルが1度だけなって切れた。
これからお話しする物語は、どうぞ他言無用に。

(つづく)

by moonisup | 2013-10-14 21:45 | photo