2011年 10月 03日
このブログで6/27に呼びかけたお菓子プロジェクト。 被災地の炊き出し現場や、コミュニティスペースで使うお菓子を募りました。 100人分を個別包装で、エアコンのない夏場で常温可能なもの、 スーパーやコンビニで売っているものではない、ちょっとおしゃれなお菓子。 このような難しい条件にも関わらず、20名の方がご支援下さいました。 おかげさまで7-9月までの毎週末に、おいしいお菓子を配付することができました。 本当にありがとうございました。 お菓子はすべて直接、石巻のボランティアセンター宛に送っていただきました。 なので、僕自身も見ていないものがほとんどです。 個別にお礼ができなかったこと、現地での写真が撮れなかったこと、 届いた報告もできなかったこと、重ね重ねおわびします。 現地仲間のスタッフも多忙を極めていたので、 写真をお願いすることはできませんでした。 これは9月、最後のお菓子が届いた時の写真です、 仲間が撮って送ってくれました。 避難所でお菓子を配付するのは簡単です。 でもそれだけでなく、チームの仲間は小まめに集会場などをまわり、 被災者からの要望意見を集めていて、 このような個人宅での話し合いでも、お菓子は活用されました。 そして、湊中学、大街道小、中央公民館、黄金浜会館、渡波中学、女川、 色々な現場でも。 9月8日。 渡波中学の避難所校舎では10名の方が暮らしていて、 そこに食材を届けに行った時、 「いつもいつも珍しい美味しいお菓子をありがとうございました。 どんなお菓子が届くのか、とても楽しみにしていました。」 という言葉をいただきました。 他の現場でも、 「これは東京のよね、昔食べたことがあるの。石巻では売っていなくて。 震災後に初めて食べたわ、ありがとう」 とか。 本来、これらのお礼を言われるのは僕ではなくて、 お菓子を送って下さった皆さんです。 繰り返しですが、ありがとうございました。 このお菓子プロジェクトは、ボランティア仲間からのアイデアでした。 彼女は震災直後すぐに医療スタッフとして、東京から緊急のヘリコプターで石巻入りして、 人命救助にあたっていました。 修羅場の中で、多くの人と話をしていて、ふと、 「あ、お菓子食べたい」 って思ったのだそうです。 「極限状態だと、お菓子なんてものがこの世にあることすら忘れちゃうのよ。 あってもね、食べることがなんか罪悪感っていうかね、不思議なものね。 疲労しているお母さん達にお菓子を差し上げたら喜ぶかなって思ったの」 (ちなみに彼女は以前スペイン巡礼900kmを歩いていて、その期間10kgのチョコレートを食べたそうです。) これは6月にとある避難所で聞いた話です。 「津波直後に、あそこの高校の屋上に、S.O.S.書いて待っていたの。 200人以上がいて、食べるものも、飲み物もなくて辛かった。 彼氏とその友人が、近くの自動販売機壊して、飲み物いっぱいもってきた。 ひどいよね、私はそんなの飲めないと思ったけど、子供とかじいさんたちは飲んでた。 しかたないのかな。 でも私はその時、水よりも、ケーキが食べたかった。 変かなと思ったけど、でもケーキが欲しかった」 震災後、ほどなくして、水、非常食、医療品、などが配給されました。 でも、お菓子は後回しだったそうです。 僕自身がお菓子中毒なので、それはとても辛い状況だったと思われます。 「お菓子が欲しい」 なんて言えない状況だったそうです。 今後、避難所から仮設住宅に移ると、そのケアが今までよりも難しくなります。 1件1件訪問してニーズを集めることになります。 今後どうするかはまだ未定ですが、また現地の仲間から要請があったら、 お願いすることになるかもしれません。 その時はまたどうぞよろしくお願いします。 (つづく)
by moonisup
| 2011-10-03 22:52
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