2011年 11月 12日
お米を3kg計って、袋詰めしていきます。 これを仮設住宅で一人暮らしをしているお年寄りに届けにいくプロジェクトが、 2011年11月8日から始まりました。 10月で避難所もすべて解散して、被災者の皆さんは仮設住宅などに移っていて、 これからは細かいニーズに応える作業になります。 僕が所属しているのは、"石巻ボランティア支援ベース絆"というチームです。 ここのリーダー、吉村さんは、災害ボランティアの達人、 四川、スマトラ、台湾、他にも多くの災害地に初動48時間以内に駆けつける人です。 彼は神戸震災の支援を13年間続けました。 彼のもとに集まったメンバーが瓦礫撤去、炊き出しを続けてきて、 そして新たなプロジェクトが動きだしました。 サンライス元気村プロジェクト 単なる物資配給ではありません。 出来合いのお米袋ではなくて、手作業をしたという証の3kg、 そして、お米にはすべて手紙をつけています。 応援メッセージ、そしてボランティアセンターの電話番号。 「何でもいいから、気軽に電話して下さいねー」 本当の目的はお米配付ではありません。 一人暮らしのお年寄りに、定期的に声をかけること。 新たなニーズを聞いたり、健康状況をチェックしたりの作業です。 仮設住宅に一人で住む65歳以上の人が、どこに何人いるのか。 通常、そんな簡単にはわかりません。 個人名簿は非公開です。 石巻市内だけでも多くの地域に分散している仮設住宅。 僕らの仲間には、カーシェアリング運動を勧めているグループがいます。 彼らは9月から足繁く、すべての仮設住宅をまわり、 多くの人と話し合いをしてきました。 すべての仮設住宅の代表者と顔つなぎをすませています。 そんな下準備があったからこそ、65歳以上の住宅を紹介してもらえました。 (初回配付は、代表理事の方も同行して下さっています) 初回は21人分、63kgのお米を配付しました。 仮設住宅は、舗装されているところより、砂利道が多く、 重い台車を転がすのも一苦労です。 車椅子や杖の方には、大変な環境です。 でも、当初聞いていたのとは違い、車椅子用のスロープがある住宅もありました。 (夏の時点は、そんなものは一切ないという噂だったので、少し安堵しました) 11月の石巻、夕方5時前には暗くなっていました。 暗闇の中でも、すれ違う人に僕らは元気よく、 「こんばんわ!」 と挨拶をしていきます。 「何はこんでんの?」 「お米です」 「ごくろうさんだね」 避難所の時と同じです、きちんと挨拶をすれば挨拶が返ってくる。 下校時の中学生、買い物帰りのお母さん、 猫を抱っこしているおばさん、 「なにそれー」と聞いていくる子供達。 ここは「仮設」ではなくて、彼らの、ようやくに体育館から移り住むことになった住居であり、町です。 ここで、これから始まる長い冬を過ごしていくのです。 できる限りの応援をしていこうというミーティングを、チームで日々しています。 (つづく)
by moonisup
| 2011-11-12 23:59
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