2012年 05月 20日
2012年5月11日(金)18:23 宮城県石巻市で。 僕たちは車を停めて、きれいな夕焼け空をながめました。 5月の石巻活動レポートです。 2月以来、三ヶ月ぶりの石巻です。 朝7時の新幹線で東京を出て、仙台へ。 バスに乗り換えて石巻へ。 例年よりも気温が低いそうで、町のあちこちには八重桜が咲いていました。 久しぶりのボランティアセンターには、 食品放射能測定器が設置されていて、 その扱いに長けたメンバーは、お茶の専門家でもあり、 さっそく美味しいお茶をふるまってくれました。 お昼を作って、みんなで食べて情報確認。 食材庫を確認して、不足しているものを買い出しに行きます。 つめたい小雨がふる北上川。 たくさんの食材や道具を購入して、 夕飯の仕込み、イチゴジャムの準備や片付けをして、また出かけました。 西のほうに向けて運転していると、だんだん雨も上がってきて。 僕が初めて石巻に入ったのは、ちょうど一年前の5月で、 避難所で炊き出しの手伝いをしていました。 その後も、炊き出しサポートで何度か行ったのですが、 9月末にすべての避難所が閉鎖されると、炊き出し班は自然解散しました。 それ以降も仲間の食事サポート、福島の子供支援などで、 完全に東北から離れることはありませんでした。 大街道小学校、湊中学などで、修羅場のような炊き出しをともにした仲間達。 久しぶりに石巻で集まりました。 あの頃の炊き出し班は、 朝の5時半起床で、ボラセンの朝食作り、 避難所に行き、昼には700食、夕食サポートで170食、センターに戻り、夕飯作り、 翌日のメニュー決め、食材チェック下準備、23時消灯、風呂入る暇無し。 「きつかったよねー」 と笑いながら話せるようになりました。 僕たちが向かった先は、石巻の陶芸家・遠藤寿哉さんの工房・無人釜です。 遠藤さんは、被災者でありながら、 ずっとボランティアセンターで事務サポートをされていました。 僕も5月から毎月お会いしていたのですが、 当時はゆっくり話をする時間などありませんでした。 この二つの窯が被災しました。 右の窯は、ずれて台から落ちて、フレームがゆがみました。 左の窯(1.5トンもあります)が、横倒しになる地震。 どれほどの揺れなのか、まったく想像もつきません。 (4トントラックを持ち上げるジャッキで引き起こしたそうです) このような棚がどうなったかは、説明するまでもないことです。 ここに入った時、Tom Waitsの"Closing Time"がかかっていました。 マーシャルアンプのおいてある工房です。 遠藤さんからは土の匂いだけでなく、音楽の匂いもします。 あれから1年がすぎて、ようやく。 僕たちは趣味の話をする時間ができました。 石巻の土にこだわって作る、という彼の作品は、 繊細でやさしく、あたたかい手触りです。 彼だけが特別ではありません。 被災地には人の数だけ、たくさんの物語があります。 すべての人々に触れることはできません。 たまたま縁のあった、何かの絆で結ばれた仲間達との交流。 今回は、そんなお話しです。 (つづく)
by moonisup
| 2012-05-20 23:18
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