2013年 07月 13日
JR石巻線・前谷地(まえやち)駅。 ここに迎えてきてくれたのは、 石巻の友人・遠藤寿哉さん、陶芸家です。 生まれも育ちも石巻、"まきっ子" の彼とは、 2011年5月に、ボランティアセンターで知り合いました。 事務作業を黙々とこなしていて、 まさか地元の被災者とは思いませんでした。 震災から2ヶ月が過ぎたころで、 まだ町は騒然としていて、 ボランティア仲間も疲労が蓄積していたのですが、 そこでみんなのアイドルだったのが、 彼の子供、当時生後6ヶ月 たまらん可愛さでした。 人見知りすることなく、みんなに抱っこされていました。 そんな彼もすくすくと大きくなり今は2歳半。 たくさん一緒に遊んでくれました。 今回の石巻滞在中、ずっと彼の家に泊めていただきました。 (ボランティアセンターでの寝袋生活でなく、布団で寝かさせていただいています) 毎朝6時になると、この子がとっても大きな声で、 「おーじさーん、あそぶよー!」 と起こしにきてくれました。 食事もご馳走になってばかり。 だと申し訳ないので、たまに台所をお借りして、 僕も好き勝手に作ったりしていました。 わいわいと、おしゃべりしながらの食事です。 こんなふうに、元気な友人家族と過ごしていると、 石巻が被災地であったことを忘れそうになります。 遠藤さんとは共通の音楽の趣味があるので、 毎晩2時ぐらいまで話つづけていました。 彼は自分の作陶以外にも、 デイケアサービスでお年寄りに、 また小学校で子供達に陶芸を教えています。 彼のブログにその様子が載っています。 彼は静かに言いました、 「原発の問題には無関心ではいられません。 石巻の土にずっとこだわって陶芸をしてきたのですが、 土をカウンターで調べてから使用しています。 小学生に教える土は、念のため関西から取り寄せています。 薪もカウンター値は微細なものですが、燃やすと濃縮されるので、 現在は薪窯でなくガスのみで焼いています。」 目に見える問題、目に見えない問題、 まだまだ多くの課題があります。 震災後に初めて石巻に来たとき、この踏切線路の上には、 津波で流れてきた自動車が横転したままでした。 今はもう、きれいに整備されてJRが走っています。 梅雨空の下、 北上川も、何事もなかったように静かに流れていました。 この4日間で遠藤さんと、仕事の話、家族の話、趣味の話、 そしてこれからの石巻の話、たくさんのことを語り合いました。 Tom Petty And The Heartbreakersを聴きながら。 (つづく)
by moonisup
| 2013-07-13 23:24
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