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2014年 05月 13日
バルテュス展  2014年 東京都美術館
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JR上野駅構内で買った、
パンダの焼き印入りの今川焼き。
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朝から雨が降っていたのですが、
午後には晴れて夏日の気温になりました。

仕事を終えて、上野の東京都美術館に着いたのが、
午後3時45分頃。
バルテュス展  2014年 東京都美術館_a0003650_22452260.jpg

バルテュス展を観てきました。
前回はいつだろうと調べたら、
1994年に東京ステーションギャラリーで。
20年も前ですね。
その間に作品のいくつかは何かの企画展で見ている気もしますが、
没後(2001年)に日本で大きな展覧会がおこなわれるのは初とのこと。

バルテュスはちょっと癖のある作風なので、
好き嫌いがわかれると思います。
絵画的な技法としては、特に新しいことをしたわけではありません。
ルネサンスの王道、写実派、印象派、点描、
フジタの白い肌の描き方、など、
色々な技法を取り入れています。
本人も芸術家と呼ばれることを嫌い、
職人でありたかったそうです。
それでもバルテュスが比類ない作家なのは、
絵の題材ですね。
少女特有の天使性と残酷さなどを描きました。
でもバルテュスは、テーマなどを定義づけられるのを嫌い、
「絵だよ、絵のための絵だ」
と言っていたそうです。

バルテュスの絵を好きになったのは、
画集ではなくて、実物を見てからでした。
予想以上に大きな作品、そして空気感の奥底まで描かれていて、
絵の中の少女を抱きかかえたら、女の子特有の、
ふわっとした感覚が蘇るような、
とにかく絵の中に引きこまれます。

今回初めてみた作品で、
「窓 クール・ド・ロアン」(1951年)という作品があり、
彼の代名モチーフである、少女、鏡、猫、のどれもが描かれていません。
それでも、その窓を境界線として、
室内と屋外の空気の違いが伝わってくるすごい作品でした。

ミュージアムショップでは、
必ず売っている代表作のポストカードだけでなく、
写真家の巨匠・アンリ・カルティエ=ブレッソンが撮影した、
彼と家族のポートレートポストカードが売っていました。
どれも初めて見る写真で、迷わず購入しました。
これがまたいいのです。
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5時の閉館で外に出ると、まだ上野公園は明るい陽射でした。
今の季節が一番過ごしやすくて好きです。
公園内のカフェはどこも満席でしたが、
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文化会館内のカフェは、一人なら楽に座ることができました。

バルテュス展・東京都美術館が、
6/22まで。
そして、7/5から9/7までが京都市美術館です。

なんとか時間作って、もう1度ぐらい見に行きたいと思っています。
東博のキトラ古墳壁画展も見たいのですけどね。
こちらは5/18までなので、今週中になんとかしないと。
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by moonisup | 2014-05-13 23:03 | art


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