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2006年 06月 25日
水のようにやさしく
どれほどの湿度なのだろう。
服が体にまとわりつき、手のひらと甲が、べたべたする。
水道からながれでる水に手をひたすと、さっぱりとする。
水ばかりの季節。
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お茶の缶をあけて
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水洗いしたガラスのコップにほうりこむ
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簡易濾過器の水を、コップにそそぐ
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少しつかれた

古い木造アパートの一階。
アトリエは、夏でも涼しい(冬の寒さは厳しいけれど)
床にごろんと寝転がる(ここには、布団もクッションもソファもない)
すとんと、眠り落ちる。
どれぐらいの時間寝たのだろう、わずか5分ぐらいかもしれない。
庭のほうの物音で目がさめた。
また辛い夢をみた。
ほんのわずかなうたた寝なのに。
ゆっくりと起きあがり、周囲を見回す。
自分の部屋であることを確認すると、安堵と不安が、
らせんのようにからまりながら、次々と姿をみせる。
涙をとめる必要はなくて、ながれるにまかせておく。
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水出しで飲むお茶は、とてもやさしい。
スピーカーからながれてくる歌声は、水のようにやさしい。
やさしさを夢想すると、また涙がとまらなくなる。
泣くのはいいことだ。
あはは、と笑いながら、涙をにじませたまま、
ゆっくりとお茶をのんだ。
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by moonisup | 2006-06-25 22:30 | tea


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