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2006年 08月 02日
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_1251387.jpg
デジタル一眼レフで、打ち上げ花火を撮ってみましょう。
フィルムと違いデジタルだとすぐに露出を確認できるので、
きれいな花火の写真が比較的簡単に撮影できます。



カメラの設定です。すべてマニュアルモードで、オートは使いません。
ニコンD70の場合の解説。
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_12523595.jpg

1.露出モードのダイヤルをMにして
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_12531036.jpg

2.カメラ背面のMENUボタンから
「鉛筆のマーク」「05感度自動制御」これを「OFF」に設定
3.カメラ背面のMENUボタンから
「カメラのマーク」「ノイズ除去」これを「OFF」に設定
画質モードは「FINE」で。
以上、カメラの設定。

そして、 絶対にバッテリーはフル充電しておくこと。
鉄則です。花火撮影は普段よりもバッテリーを消耗します。

次に撮影の設定。
1.完全に暗くなる前に、ビルなどの遠景にあらかじめピントをあわせる。
 そして、レンズ横にあるフォーカスセレクタをMにしておく。
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_12525366.jpg

ピントを動かすリングを、テープなどで固定しておきます。
暗いところでは、オートフォーカスがうまくあわない場合が多いので、
あらかじめ遠景でピントを固定しておきます。

2.カメラ背面のISOボタンを押して、一番小さい数字に。
D70の場合は、200に。
花火は想像以上に明るいので最低感度で。

3.シャッターダイヤルを遅い方向にどんどん回すと、最後に
「BULB」という文字になります。
これを使います。

4.絞り(F値)を、8から11ぐらいで
(これは現場でそのつど修正)
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_1303287.jpg

さて、花火会場に着いたら場所確保。
三脚はあったほうがいいのですが、なくても撮ることはできます。
もちろんあったほうがいいですよ。
でも、邪魔だし、重いし、同じ構図の写真ばっかりになるし。
カメラを地面やカバンの上に置いて、固定します。
ファインダーはのぞかなくても大丈夫。
花火があがっている方向にレンズを向けて、適当にシャッターを押します。
シャッターをBULBにしていると、
シャッターを押している間だけ、開いています。
指を離すと閉じます。
つまり、上のような写真を撮る時は、
「ひゅ〜〜」と音がした時に、シャッターを押します。
そのまま押し続けて、花火が開ききったところで、
シャッターを離します。
その間シャッターが開いているので、光の軌跡が写真として写るのです。
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_1313418.jpg

何発も上がると空がかなり明るくなります。
その場合は、絞り(F値)を16とか22とか、
まあ、てきとーに調整して下さい。
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_132199.jpg

花火が上がって、開ききるまで5〜8秒とかかかります。
その間シャッターをあけているのですから、
もちろん手ぶれします。
荷物にカメラを置いてとか、柱につけてとか、
できるだけカメラを固定させましょう。
その場にある大きな石とか利用して。
手持ちだと大変なので、寝っ転がるって、ラッコ状態のホールドでもいいです。
でも、あんまり手ぶれは気にしないでいいと思います。
きれいな花火の写真はすでに世の中にあふれていますし、
花火カタログの仕事じゃないのですから、飲み食いの合間に、
楽しみながら撮るぐらいで。
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_1323684.jpg

とにかくたくさん撮ることです。
400枚ぐらい撮って、20枚いいのがあればラッキーということで(笑)
花火の写真は偶然の要素が多く、
どんな動き、どんな色になるか予測がつかないし、
BULBの間は、ファインダーのぞいてもミラーがあがっているので、
何も見えませんから、確認のしようがないし。
でも、デジタルだから、撮影後にすぐに液晶モニターで確認できます。
それで明るさ、方向、タイミング、などを調整してみて下さい。
たくさんたくさん撮って。
帰宅してから不要なカットを削除すればいいので。
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_1325796.jpg

これはわざとカメラを大きく横にぶらした写真です。
三脚がないなら、これぐらい開き直って遊んでも楽しいです。
この記事の花火写真はすべて三脚を使っていません。
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_133353.jpg

これは開ききる前に、シャッターを離してしまったもの。
露光時間が短いのですが、偶然にもきれいに写ったものです。
運、も大事(笑)

「ひゅ〜〜〜」と打ち上がる時の花火の軌跡は、肉眼では確認しにくいです。
なので、耳も使って、音がしたら、すぐにシャッターを押して、
開き終わるのを待ちましょう。
デジタル一眼レフで、花火を撮ろう_a0003650_1365638.jpg
補足 

1.長時間撮影のノイズ除去をOFFにするのは、画像確認するのに、
時間がかかるからです。
暗闇に光りの線、なので、そんなにノイズは気にならない(と僕は思います)
どうしても、という方は、もちろんノイズ除去オンで。

2.BULB撮影は大量にバッテリーを消費します。
普段1000枚撮れていても、その半分ぐらいになるかもしれません。
(条件で異なります)
なので、フル充電で、のぞみましょう。あるのなら予備バッテリーを。

3.花火会場は当然ですが暗いです。
あればペンライトを。大きい懐中電灯は周囲の人に迷惑です。
暗いところでも操作できるように、初めての人は、上記設定を
昼間のうちに練習しておきましょう。

4.暗闇でピントリングが動いてしまうのがこわい時は、
∞にセットした後、セロテープでピントリングを軽く留めましょう。
別のものを撮るときにはずすのを忘れずに。

5.僕の友人カメラマンで、途中で撮るのが飽きて、カメラを横に置いて。
花火が終わって会場が明るくなって見たら、紙コップのビールが倒れて、
カメラ直撃していた人がいます(笑)
お気をつけて。

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by moonisup | 2006-08-02 12:51 | camera


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