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2006年 09月 08日
The BBC Proms プロムナード・コンサート
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毎年夏にロンドンで行われる音楽祭。
The BBC Proms プロムナード・コンサートに行ってきました。



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The BBC Proms は、
毎年夏に2ヶ月間、ロンドン・ロイヤルアルバートホールで、行われるもので、
安い代金で、素晴らしい演奏を、カジュアルな服装で気軽に楽しむものです。
アリーナ席は、イスを取り払い、立ち見になります。
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プログラムを見ると2006年は、
モーツアルトの生誕250周年、ショスタコーヴィチの生誕100年なので、
この二人の楽曲がたくさんとりあげられていました。
演目は日替わりです。

当日券を窓口で購入。
一枚だけで連番ではないので、当日券でも、比較的いい席が買えました。
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さて、この日の演目は、こんな感じ。
Stravinsky Dumbarton Oaks
Lutoslawski Paroles tissees
Wagner Siegfried Idyll
休憩
Mozart Symphony No. 41 in C majorn K551「Jupiter」

当初、オケは、St. Luke'sでしたが、当日会場に張り紙がしてあり、
City of London Sinfoniaに変更とのこと。
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1曲目
ストラヴィンスキー・室内オーケストラのための協奏曲 変ホ調「ダンバートン・オークス」(15分)
えーと、知らない曲です(__;)
ストラヴィンスキーは、ロシアの作曲家(晩年はニューヨークにいたそうです。)
「春の祭典」「火の鳥」しか知りません、、、
編成の少ない室内オケの曲で、軽快に始まります。
管の音がきれいで、気持ちよく、、(-_-)゜zzz…
おちました。
クラシックの生演奏を聴いて眠るのが好きです。
最高のぜいたくというか。
誤解のないように書きますが、眠れる演奏というのは、そうそうないものです。
○○とかを聴きに行ったときは、ホルンの音がやたらとでかかったり、
弦楽隊の不協とかで眠るどころか(以下、自粛)
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さて、2曲目。
王子登場。
Ian Bostridge(イアン・ボストリッジ・イギリス人テノール)
会場、すっごい拍手です。
同じ人類とは思えない美しさです。何を食べたらこうなのるのでしょう。
若手テノールで大人気、この秋には来日公演もあります。
演目は、ルトスワフスキのParoles tissees(16分)
(tiss ’e’ esのeは、上に'があるe)
ルトスワフスキはポーランドの現代作曲家(1913~1994)だそうですが、
この曲も、存じません、、(__;)(__;)
さて、王子の歌声ですが、ほーんとに、気持ちいいです、
すばらしい声です、ぐう、、(-_-)゜zzz…
あ、いや、12時間のフライトであまり寝ていないのです、ホテルに荷物置いて、すぐに来たので、、、
まあ、でも、ボストリッジの生声を子守歌にするのも、最高のぜいたくということで、、
本当にすばらしい声でした。
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さて、3曲目
ワーグナーの「ジークフリート牧歌」です。
(「ニーベルングの指環」の「ジークフリート」ではなくて、
 息子ジークフリートを産んだ妻コジマに、感謝の意味をこめてクリスマスに贈った曲)
ワーグナーというと、有名なのは、
ワルキューレ騎行(映画・地獄の黙示録・藤原組長の入場テーマ)ですが、
それとは違い、クリスマスに妻に贈った曲ですから、
それはもう、美しく、あたたかく、やさしい旋律で、、、ぐう(-_-)゜zzz…
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さて、休憩。
アイスクリームを食べて、目を覚まします。
大人の皆様は、ワインをロビーでがんがん飲んでいます。
お酒の強い人々は、楽しそうですね。

後半の始まり。
この曲が楽しみで、ここに来ました。
モーツアルト・交響曲41番「ジュピター」。
さすがに前半、眠ったので(ん?)、眠くなりません。
演奏を堪能しました。
僕が一番聴いているジュピターは、
カラヤンとベーム(古っ)。
カラヤンのも軽快ですが、
この日の指揮者ポール・ダニエル(2005年のプロムス・ファイナル指揮者だったのですね)は、
踊るように指揮する人で、とても愉快な演奏でした。
細身の体で、タクトをすくいあげるように振り回します。
この会場に来ている人々は、ジュピターのエンディングを知っているでしょうし、
そして、それまでの演奏で、この指揮者がどんなふうに、最後をまとめるか、
想像がつきます、
エンディングの瞬間、指揮者と観客が一体となって、
客席全員がタクトをふるように腕をあげて、演奏がとまりました。
爆発するような拍手、ブラボーの歓声。
(ああ、これがしたかったのです、指揮者の真似。
 日本でやると、とても恥ずかしいのですが、ここでは観客皆がしてくれます)

演奏中に写真を撮る人など、いませんが、カーテンコールでは、
ストロボがたくさん光りました。
なので、僕も撮影。
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終演後、隣にいた年配のカップルに、声をかけられました。
「シャッターを押してくださる?」
ご婦人に渡されたカメラは、Nikonのコンパクトデジカメでした。
ステージをバックにして、二人を撮影しました。
プレビューを見ると、ストロボが発光したので、せっかくのステージが真っ暗でした。
「もう一枚撮りましょう」
僕はカメラの設定を勝手に夜景モードに変更して、二人と背景両方が写るように撮影しました。
プレビューを見せると、喜んで下さって、ていねいなお礼を言われました。
「日本から?」
「はい、5時間前にヒースローに着きました」
「まあ!、忙しいのね、ビジネスマン?」
「観光です」
「ロンドンは初めて?」
「3年前に、このホールに来ました」
「プロム?」
「はい、マーラーの6番で、ハイティンク指揮でした」
「私たちはも毎年ここに来るのよ」
「いつからですか?」
「んー、覚えていないわ」
「○○の頃からだよ
 (男性が答えて下さったのですが、僕の英語力では、○○が何か聞き取れませんでした)」
「何日間の旅行なの?」
「10日間です」
「ロンドンを楽しんでね、よい旅を」
「ありがとうございます」
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一人でジュピターのイントロを口ずさみながら、会場を後にしました。
ゆっくりと、ホールをふりかえって眺めて。
100年以上続いているイベントです。
きっと100年後、200年後にも続いていくことでしょう。
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会場周辺・サウスケンジントンの夜は、
音楽の余韻を楽しませてくれるのに充分静かで、美しい町並みです。
歩いて10分、ホテルに戻り、熟睡しました。
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なんて、いい夜。
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by moonisup | 2006-09-08 21:49 | travel


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