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2006年 09月 22日
Tate Modern Kandinsky the path to abstraction
ロンドン旅行三日目の午後。
テート・モダン、カンディンスキー展へ。
Tate Modern Kandinsky the path to abstraction_a0003650_2029578.jpg
Royal Academy of Artsからバスを乗り継ぎ、Tate Modernへ。
ロンドンのバスは、左側通行なのでわかりやすいです
地下鉄は深い階段が多いし、よく止まるので、バスの方が早かったりします。
道路地図を見ながら乗っていると楽しいものです。
(東京のバスは、都バス他、私鉄バスがあり、路線がわかりにくいったらないです)

モディリアーニ展で疲れていたので、入場券を買う前にカフェで休憩。



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smoked salmon & crab tart
スモークサーモンとカニのタルト。
おいしかったです(高かったけど)
tartと書いてあったので、もっと別のものを想像しました。
タルト、キッシュ、パイ、ってどう違うんでしょうね。
こんなのを調べてから渡英したほうがよかったです(笑)

しばらくカフェで手紙を書いたり、本を読んだりしていました。
「ダ・ヴィンチ・コード」の下巻が途中だったので、ここで読み終わりました。
(上巻、中巻は日本で読了)
Tate Modern Kandinsky the path to abstraction_a0003650_2034494.jpg
さて、カンディンスキー展です。
入場券買うのにずいぶん並びました。土曜日の午後、大変な混雑。
「the path to abstraction」というサブタイトルが気になります。
「path」と「way」は、どう違うのでしょう、、
「抽象への道」でいいのかな。
まさか、この高いチケット代で、初期作品のみって、ことはないだろうな、、、
ま、いっか。
テート・モダンの係の人はみな親切でした。
長いエスカレータで4階に上がり、作品を眺めます。
Tate Modern Kandinsky the path to abstraction_a0003650_20345555.jpg
展示は、ロシア時代の風景画から展示されていました。
具象画から、いかにして抽象画へ変革していったかが、
わかりやすい展示になっています。

図録で見るよりも、本物のカンディンスキー作品は、色彩が鮮やかです。
この世にこんなにきれいな青があるのか。
この世にこんなにきれいな黄色があるのか。
この世にこんなにきれいな黒があるのか。

青の周りには何色を配色したら青が引き立つか、
そんなことを緻密に計算して描いた人です。
黒の使い方など、本当にうっりとします。
実際の絵の大きさ、見る位置などを考えて、絵の具を扱った人なので、
印刷物では、彼の色彩の魔術は伝わってこないのです。

なんてポップな、なんて素敵な。
色彩の迷宮にあっという間にとけ込んでいきます。
見ていて、絵のなかに、すっとすいこまれていく感覚。
Tate Modern Kandinsky the path to abstraction_a0003650_20364358.jpg
僕の好きな作品は、バウハウス以降の、抽象絵画として完成された後期作品です。
一枚一枚に圧倒的な力を持ち、宇宙を破壊・再生産・昇華させた作品群なのですが、
残念ながら今回の展示ではそれらはなかったです。
まあ、そのことがわかると、気軽に展示作品を楽しめました。
モディリアーニでかなり体力を消耗していたので、かえってよかったかもしれません。
鮮やかな色彩をのんびりと堪能しました。

僕が初めて大規模なカンディンスキー展を見たのが、1987年。
東京と京都、両方の近代美術館に行きました。
次が、1999年、ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツでの展示。
次は2002年の竹橋近代美術館。
そして今回2006年のテート・モダン。
いつかは、ニューヨークにあるグッゲンハイム美術館に行ってみたいものです。
カンディンスキー作品をもっとも多く所蔵しているところらしいので。
(常設展示ではないでしょうけど)
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左が87年の日本での図録。右が99年ロンドンでの図録。
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テートモダンのバルコニーから、テムズ川方面の景色。
しばらく、ここでぼーっとしていました。
美術展巡りは、つくづく体力が必要ですね。
二つ見ただけで、かなりぐったりしてしまい、日頃の不摂生を嘆くばかりでした。
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by moonisup | 2006-09-22 20:39 | travel


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