2007年 04月 15日
デジタルカメラ初心者向けの講座です。 今日はホワイトバランスについて、簡単に書いてみます。 ほとんどの方は、オートで使っていると思います。 それで問題ありません。 でも、それはどんな機能なのか、またこんな使い方もある、という例を紹介します。 朝や日陰の光は青く、電球の光は黄色く見えます。 どんな光の条件下でも、「白」が「白」に写るように設定するのが、ホワイトバランスです。 上の図でいうと、上から1,2,4の写真を、3番目の写真の色に写す設定です。 実際の作例を見てみましょう。 この写真のホワイトバランスは「オート」です。 若干、青く写っています。 ホワイトバランス「晴天」のままでは、紙ナプキンの部分が青くなっています。 ホワイトバランスを「曇天」にしたほうは、紙ナプキンの青みがとれて、白く見えます。 左が「晴天」モード。 蛍光灯は、緑色方向にくすみがちです。 そのため、ホワイトバランス「蛍光灯」モードは、マゼンタ方向の補正がかかります。 わかりやすいように、露出を暗めにしています。 右の写真、お皿の部分が補正されて、だいぶ白く見えます。 夜のレストランとかで料理を撮ると、左のような写真になりがちです。 右の写真がホワイトバランスを「電球」モードにした写真。 (まだ少し黄色が残っています。) こんな感じでホワイトバランスは、 被写体を太陽下で見た正確な色に近いように、補正するための機能です。 商品撮影などプロの現場では、特に正確な色再現が要求されます。 でも、こんな例もあります。 ホワイトバランスを「オート」にすると、 壁の白を正確に再現しようとカメラが判断して、上のような写真になります。 「晴天(左の写真)」にすると太陽の黄色い感じが残ります。 でも、少し物足りないです。「曇天」が僕の記憶色でした。 もっと大げさに光の感じを人に伝えるのでしたら右の写真、 「晴天日陰」ぐらいにしてもいいと思います。ホワイトバランスの設定で、色々な効果も出せます。 オートにすると、面白みにかける場合もあります。 「晴天」で、見た目ぐらい。 時には「蛍光灯(赤い補正)」や「電球(青い補正)」にすることもあります。 どんな絵を作りたいかなので、商品カタログの写真を撮るわけでなければ、 それは各自の自由で構いません。 最近のデジタルカメラの性能は飛躍的に向上しました。 ホワイトバランスを「オート」にして撮れば、大きな失敗はなく、 だいたいきれいに写ります。 でも、独自の表現をしたい時に、「オート」以外の設定を試してみて下さい。 この記事を読んで、よくわからなくても、気にしないで下さい。 実際に自分のカメラで設定を変えて撮り比べれば、すぐにわかります。 たとえば町中でスナップを撮るときに、 最初の10分は「晴天」次は「曇天」次は「電球」とか、撮り比べたりすると、 一目瞭然ですし、また面白い絵も作れると思います。 ホワイトバランスの任意設定はできません。 これ以外の「かんたん撮影モード」では、ホワイトバランスは「オート」で固定されます。 最後に余談です。 この記事を読んで、「RAWで撮れば、後で設定を変えられるのに」 と思った方。まさにその通りです。 ホワイトバランスなんか考えずに、PCでの後処理にまかせて撮るのも手段の一つです。 でも、初心者には、あまりおすすめしません。 撮影現場で、光の角度や光の色をきちんと見る癖がつかなくなるからです。 :->
by moonisup
| 2007-04-15 20:45
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