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2007年 07月 03日
展覧会「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」
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6月19日から8月12日まで、東京竹橋近代美術館で、
「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」が催されています。
梅雨の合間の曇天の日に、見に行ってきました。




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アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson)は、
1908年にフランスで生まれた写真家です。
2004年に95歳の生涯を終えました。
20世紀の写真家で、最も有名な一人でしょう。

ブレッソンはライカという小型カメラを愛用して、
多くのスナップ写真を撮影しました。

彼のエピソードで有名なのは、1936年、ブレッソンが28歳の時に、
パリの新聞社の就職面接に落ちて、同じ試験に落ちたロバート・キャパと、
カフェでシャンパンのマグナムボトルをあけていました。
そして、「マグナム」という名前の写真家集団を作ったことです。
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このポストカードは会場で購入したものです。
「サン=ラザール駅裏 パリ」1932年
(C) Henri Cartier-Bresson / Magnum Photos
この写真は「決定的瞬間」という言葉の説明によく使われます。
大きい写真はこちら
想像してみて下さい、もしもシャッターを押すタイミングが、
ほんの少しでも遅かったら。このジャンプしている人の足が、
美しい水面を大きく変えたことでしょう。
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このポストカードは、
「ラークィラ・デリ・アブルッツィ イタリア」1951年
(C) Henri Cartier-Bresson / Magnum Photos
僕の大好きな写真です。
あまりにも完璧な構図。
鉄柵、階段、建物の線の交差の美しさ。
そして歩いている人たちの立ち位置バランスのよさ。
スナップなの!
絵画のように美しいです。

ブレッソンは、若い頃に画家を目指していました。
そのせいか彼の撮影した写真は、スナップ写真ですが、
美しい完成された構図のものが多い気がします。
写真家として世界的名声を手に入れた後、
晩年は写真をあまり撮らずに絵ばかり描いていました。
(実際にはカメラはいつも持っていて、家族の写真を撮り続けたそうです)

彼が撮影したモノクロームのスナップ写真は、とても美しいものです。
戦争の写真もありますが、それらは悲惨さを伝えるものでもあるのですが、
どこか気品のあるものです。
被写体に対する敬意があるからだと思います。

平日の昼間、会場はがらがらに空いていました。
昨年の藤田嗣治展の混雑した会場と同じ場所とは思えないぐらいに。
8月12日まで、おすすめの展覧会です。
あと1、2回は再訪する予定です。
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併設のレストランもすいていました。
クラブサンドイッチ(1000円)
とてもおいしかったけど、量多すぎ。

この展覧会に行くことのできない海外在住の方へ。
ささやかですが、ポストカードをプレゼントします。
上の記事にあるカード
「サン=ラザール駅裏 パリ」
「ラークィラ・デリ・アブルッツィ イタリア」
を各2枚、合計4名の方へ。
この記事のコメント欄に
希望のカードをどちらか書いて下さい。
日本在住でも東京が遠方の方もいらっしゃると思いますが、
今回は海外の方を優先にします。
また、ブロガーの方に限らせて下さい。
コメント欄にご自身のブログリンクを記入して下さい。
コメントは、公開でも非公開でも構いませんが、
住所やメールアドレスは書かないで下さい。
締めきりました。
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近代美術館からは、すぐ隣の皇居が見えます。
この季節は緑が生い茂っているので、併設のカフェからでは、
よく見えませんが、常設展示会場の4階の休憩室からは、一望できます。
学生の頃から、ここの休憩室が好きで、
東京の空をぼーっと眺めていました。
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by moonisup | 2007-07-03 23:08 | art


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